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「口紅は男に売り込め!-有名ブランド再生人の非常識な3原則」とは・・・

今回は「口紅は男に売り込め!-有名ブランド再生人の非常識な3原則」(高倉豊著)についてです。

まず、非常識な3原則が気になりますが、これは本の表紙に既に書かれて、以下の三つです。

①ライバルは見ない
②現場は見ない
③ロジカルに考えない

この本の著者である高倉氏は、ジバンシイの化粧部門の日本法人や高級時計のウブロなどの代表などを務めて、業績の上がらない日本法人を立て直した実績がある方のようです。したがってこの本では、八方ふさがりの状況にある会社、かつ、商品自体はしっかりしているもの(海外での実績があるもの)であるという状況が前提となっているいるようです。そのため、置かれている状況を間違えると、「非常識な3原則」が本当に的外れになってしまう可能性が高いという点には注意が必要ではないかと思います。

以下、簡単に三つの原則の内容についてまとめておきます。

①ライバルは見ない

これは、独自のアイデアを生み出したいときには、あえてライバルの動きを無視して考えるということです。ライバルが気になると、思考に制限がかかって、他のライバルの成功事例が気になってしまうので、ゼロベースで考えることが重要であるというものです。
この考え方で重要なのは「ブリコラージュ」だと述べています。「ブリコラージュ」とは、手持ちの材料で何か作るという考え方で、何としても創り上げたいという情熱をもつことが大切としています。
筆者がスイスの高級時計ブランドのウブロを立て直したときは、販売店をやる気のある販売店半分に絞って、優先的に商品を供給し販促費も投入したそうです。業界の常識としては販売店を販売するのは非常識であったとのことですが、絞った店舗で販売量が増えると売れているように見えるようになり、勢いがついて次のステップにつながるとしています。

②現場は見ない

これはブランドビジネスにおける場合の話で、筆者も商品開発などの場合、商品が使われている現場を見ることは不可欠だとしている点には注意が必要です。
なぜ、現場をみないかというと売れていない現場に答えはないからというのが答えのようです。そのかわりに何をすべきかについては、ブレストを徹底的にするとよいと述べられています。1回2時間~4時間のブレストを行うと、新たな売り方の提案が出てくるそうです。
この点については、イヴ・サンローランの化粧品販売の立て直しの際に、ゲーム感覚で肌診断をする装置を設定した結果、販売店からもお客様からも好評で、1年間でスキンケア用の百貨店での売上シェアは10%アップしたそうです。元々シェアが低い状態であったとしてもシェア10%アップはかなりのインパクトがある結果と言えそうです。

③ロジカルに考えない

これは、ゼロベースで思い切ったアイデアを考えるためには、思考を論理で制限しないようにするということのようです。考え方としては、マインドマップの作成方法に似た考え方といえるのではないかと思います。ロジカルというよりは、連想を放射状に膨らませていき、ある程度まとまった段階で全体を俯瞰して、ひらめきを得るというような感じのようです。
そして、筆者はこのように考え続けていると、偶然の情報が必然的に目標達成に結びつくことになるとしています。
例として筆者がジバンシイの知名度が芳しくない中で、主要百貨店に売上を確保するという目標を達成する方法を必死に考えていた際に、キオスクで販売されている100円のネーム入りキーホルダーを見て、ギフト用の口紅の作成を思い付いたと述べています。これが本の題名にもなっているのですが、プレゼントする相手の名前を彫ることによって世界で一つだけの口紅になるということで、これがクリスマス商戦で大ヒットしたそうです。

参考程度に頭の片隅においておくことにします。

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