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出る杭はもっと出ろ!

日本株バブル?

ちょうど1年前位前に、日経平均が1万円を超えて「日本株復活」とか言われていた頃、”日本株復活?”というエントリで長期的な株価の上昇・下落のトレンドからすれば1万円を超えたからといって「復活」というのはどうなのだろう?というようなことを書きました。

その後、結局下げたり上げたりしながら日経平均は9000円前後を彷徨っていたわけですが、2012年10月位から上昇を続け、現在は12000円を超える水準まで上昇してきました。

巷ではアベノミクスだなんだと騒がれ、電車の吊革広告などでは「日本株バブルがやってきた」とか「アベノミクス注目銘柄」みたいな見出しをよく目にします。「バブル」といいながら個人向けに投資を促進するのは、いかがなものかと思いますが、それはさておき、なぜ株が上昇しているのかを考えてみることにしました。

まず、2012年9月以降の主要株式市場の推移を調べてみると以下のようになっていました(2012年9月を100とする)。

香港は2012年12月をピークに下げに転じているものの、基本的な傾向としては世界的に株高が進行しているといえます。ただし、その中で日経平均の傾きが他の市場を大きく上回っています。

次に、日本の株を誰が購入しているのかを確認することにします。東証が開示している投資主体別売買代金(東証1部)の2012年年間売買代金から内訳をまとめると以下のようになっています。

上記から、東証1部の年間売買代金の約55%は海外投資家によるものであることがわかります。これに、集計対象取引参加者(資本金30億円以上の総合取引参加者)の自己取引を加えると売買金額の約73%を占めることになります。

では、各投資主体が2012年9月以降どのような売買傾向を示しているのかをまとめると以下のようになっていました。以下のグラフで、プラスの値となっている場合は買い越し、マイナスの場合は売り越しとなります。なお、委託のうち証券会社については少額のため省略しています。

上記からは2012年10月以降、海外投資家が日本株を買っているという傾向が顕著に伺えます。海外投資家の金額が大きいので目立ちませんが、自己取引も大部分が買い越しで推移しています。一方で、法人と個人は基本売り越しとなっています。株価の上昇局面で、海外投資家と機関投資家がせっせと買いに回って仕込んでいた一方で、法人と個人は株をせっせと売却していたという何とも悲しげな構図が見えてきます。

しかも、これもあまり目立ちませんが、2013年2月には個人投資家も買い越しに転じています。2013年2月時点でも海外投資家の買い越し金額は大きな金額ではあるものの12月、1月、2月と下落傾向にあることからすれば、高値で掴まされているという見方もできるので、注意が必要だと思います。

世界の主要市場の推移を2007年1月以降でみてみると、以下のようになっています。

基準としている2007年1月時点の株価の水準が適正と言えるのかという問題はあるものの、日本株だけがが大きく取り残されているという感じになっています。このような状況と、世界株高の傾向にあるなかで、海外投資家が日本株の保有比率を見直して買いに回ったというのが今回の株価上昇の主な要因なのではないかと思います。海外投資家が日本株の保有比率を見直したきっかけが、なんだかよくわからないアベノミクスということはあまり考えられないと思います。

株価は理論的に企業が将来生み出す価値の現在価値なので、景気の先行指標としての側面がありますが、一般人が好景気を実感できる日がやってくるのだろうか・・・

日々成長

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