閉じる
閉じる
閉じる
  1. 18監査事務所が会計士資格を誤表記で有報訂正が必要らしい
  2. 内部統制新基準が2025年3月期より適用に(公開草案)
  3. デューデリジェンス(DD)費用の税務上の取り扱い
  4. テレワークの交通費、所得税の非課税限度額適用の有無は本来の勤務地で判断…
  5. プライム市場上場会社、88.1%が英文招集通知を提供
  6. タクシー、インボイス対応か否かは表示灯での表示を検討?
  7. 副業の事業所得該当判断の金額基準はパブコメ多数で見直し
  8. 総会資料の電子提供制度、発送物の主流はアクセス通知+議案等となりそう
  9. 押印後データ交付の場合、作成データのみの保存は不可(伝帳法)
  10. 四半期開示の議論再開(第1回DWG)
閉じる

出る杭はもっと出ろ!

毎日4時45分に帰る人がやっているつまらない「常識」59の捨て方

この本は、働きやすい会社、あるいは従業員にやさしい会社などとして度々紹介されることがある未来工業㈱の創業者である山田昭男氏が書いたものです。

未来工業では1日の業務時間が7時間15分で残業や仕事の持ち帰りは禁止だそうで、そのため仕事を効率的にこなさなければならないこととなり、常に考えることが欠かせないとされています。そして、世の中の変化に対応していくためには常識にとらわれず、常に考えるという姿勢が大切だとしています。

また、見返りを求めず、まず与えることを仕事の大原則にしていると述べられています。これは、未来工業では60点~70点の成果しか残せない人にも100点の人と給料に差をつけないという点にも表れているように思います。もっともこの理由としては、60点~70点の人に80点~90点の仕事をしてもらうのは経営陣の役割だと考えていること、日本人は根が真面目なので60点~70点の人が100点の人と同じ給料をもらえば、会社のために頑張って働こうと思うためと述べられています。

また、面白いのは、未来工業では本社も営業所も、営業担当はパソコンを原則禁止にしているという点です。これは、営業の基本は、自社製品を扱ってくれる問屋さんと、自社製品を使ってくれる工事業者さんと会って話すことにあるという考えによっているためとのことです。もっとも、パソコンを使用できなくしても問題ないかどうかは、各社のやっている事業内容による部分も多いのではないかと感じます。

この他、未来工業では上司から部下へも命令が禁止されており、その代り説得と納得させることが義務付けられているとされています。その一方で、部下から上司に対しても、どうしましょうか?という聞き方も禁止されているとされれています。つまり、自分の意見を持った上での相談が必須ということのようです。

この他にも色々と記載されていますが、一方でちょっと突っ込みたくなる内容もいくつかありました。
この本によると、未来工業は創業以来49年間売上目標を立てたことは一度もないと述べられていますが、未来工業は上場しており、業績予想も開示しています。そうすると、業績予想で開示されている売上高はどういった位置付けになるのだろうか・・・

また、64歳のKさんは、7時15分で仕事を終える段取りのためなら、朝30分の早出も厭わないし、大型連休には休み明けにスムーズに業務を再開できるように休日最終日には出社するそうで、これらは無給だとされています。ただ、これも業務の準備を行っているのであれば、本来は労働時間なのではないかという気はします。

個人的には、従業員を大事にすると定評のある会社で、このような本来は労働時間だろうという部分があった場合に労基署がどのような判断を下すのかは興味があります。

日々成長

関連記事

  1. スチュワードシップ・コードの再改訂内容を確認

  2. 「ザ・チェンジ!-人と職場がガラリと変わる12週間プログラム」を…

  3. 「口紅は男に売り込め!-有名ブランド再生人の非常識な3原則」とは…

  4. 日産自動車の経営者って・・・

  5. 「督促OL修行日記」・・・督促って大変なんですね

  6. 会計士協会の次期会長候補に「不適正意見」?-FACTA2013年…




カテゴリー

最近の記事

ブログ統計情報

  • 12,838,718 アクセス
ページ上部へ戻る