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出る杭はもっと出ろ!

オイルシェールの天然ガス化(その2)

以前の「オイルシェールの天然ガス化」というエントリで、「いまアメリカで起きている本当のこと」(日高義樹 著)という書籍で述べられていた、オイルシェールの天然ガス化について紹介しましたが、2011年4月11日のTIMEでシェールの特集が組まれていました。

これは!と思い記事に目を通してみましたが、上記書籍で紹介されているような新技術の話ではなくシェールをめぐる現在の状況が述べられていました。

簡単に内容を要約すると、ペンシルバニア州ではシェールガスの採掘が盛んになっているが、その騒音等により居住環境を害されて嘆いている人もいれば、商売をしている人にとっては追い風となりビジネスを拡大して経済的な恩恵を受けている人もいます。

米国のエネルギー省エネルギー情報局(EIA)の利用可能なシェールガスの国内埋蔵量を827兆cu.ft(キュービックフィート。1cu.ftは約28.3?)と見積もっているおり、これは米国における年間使用量の34倍以上の量で、従来のガスをあわせると現在の消費水準でゆうに100年分はあるそうです。

世界で第2位の埋蔵量を有する天然ガス地帯はーセラスと呼ばれ、ペンシルバニアからニューヨークに及んでいます。

マーセラスが脚光を浴びるようになったのは2007年と比較的最近のことで、当初は埋蔵量が50兆cu.ftと見込まれていたが、現在ではその10倍以上が埋蔵されていると見込まれているとのことです。

なお、余談ですが、このマーセラス・シェールについては、三井物産や住友商事が昨年相次いで開発プロジェクトに参画を発表しています。

ペンシルバニア州内のマーセラスでは、2006年から2010年末までに2400以上のガス井で採掘がおこなわれたそうですが、2011年は3月10日までに既に約300のガス井で採掘がおこなわれているとのことで、採掘が加熱している様子がうかがえます。

オバマ大統領も2011年3月30日の演説で、アメリカの石油依存度を削減するための解決策の一つとして天然ガスについて言及し、「天然ガスの可能性は絶大だと」言ったと詳解されています。

一方で、やはり環境面にあたえる影響が問題で、ガス井のそばの水が汚染されているという報告が数多くあるうえ、シェールの水圧破砕(hydraulic fracturing)には大量の水が必要で、これに使用された汚染水の流出事故や騒音などが問題となっているとのことです。

どれくらいの水が必要とされるかというと、マーセラスの標準的なガス井一つで500万ガロンだそうです。そしてこの採掘に用いられる水には化学薬品が加えられますが、どのような化学薬品を使用しているかの開示義務がないため、何が含まれているのかが必ずしもわからないことがあるという問題点があるそうです。

破砕に使用した液体がシェールと混ざると放射性を帯びることあるそうです。

また議論はあるようですが、破砕に使用した液体が地下で地下水等に浸食する可能性も懸念されており、また地上付近でもメタンガスの発生により近隣の井戸水にメタンガスが混入するというようなケースも発生しています。

すべてが順調に進んだとしても一つのガス井の採掘を通じで100万ガロン以上の有害な水が発生し、その水を処理しなければならないが処理をおこなっても有害物質をすべて除去できないこともあるという問題があるようです。

このような問題点はあるものの、このような問題点が解決できれば、採掘のリスクが高く地球温暖化への影響も大きい石炭からガスへの移行が可能となるとしています。

原発に対する疑念が高まっていることからも、様々な問題を解決して環境に優しいエネルギーとしてガスを使用するという誘因は大きく、画期的な技術の開発に期待したいところです。

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