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出る杭はもっと出ろ!

23区格差ー池田利通著

日本でも格差が拡大しているという話は聞きますが、そんな中「23区格差」(池田利通 著)という東京23区の格差について述べている書籍がありました。

著者は、都市計画コンサルタントで、まちづくりを本業としている方で、東京への人口一極集中が止まらないとしつつも、23区内でも格差が進んでいるとし、この格差の中に東京が勝者になった秘密が隠されていると主張されています。

同書では様々な角度で23区をランク付けされていますが、著者は様々な角度からみて、自分にとってすみたいと思う場所に住めばよいと述べています。以下では同書で取り上げられていたランキングをいくつか紹介します。

知名度ランキング

例えば各区の知名度については、「gooランキング」が2014年6月に公表した「実はどこにあるのかわからない東京23区」の順位が取り上げられています。このランキングの順位を反転してみると、上位5区は以下のようになっています(同書では1位から23位まで順位が表示されていますが上位5区、下位5区のみ記載しています)。

  1. 新宿区
  2. 渋谷区
  3. 品川区
  4. 港区
  5. 世田谷区

一方で、順位が低い順に5区は以下のようになっています。

  1. 北区
  2. 荒川区
  3. 江東区
  4. 足立区
  5. 文京区

上位5区はおおむねイメージどおりではないかと思います。一方で下位の5区には下から5番目に文京区が入っているのは少々意外な感じはしました。ちなみにJR品川駅は港区に所在していますが、港区よりも品川区が上位にランクインしたのは、品川駅を品川区と勘違いした人がいたためではないかと分析されています。

総人口の増加率

23区内で人口を2005年と2010年で比較した場合の増加率の上位5区と下位5区は以下のとおりと述べられています。

上位5区

  1. 中央区(24.8%増)
  2. 豊島区(13.6%増)
  3. 千代田区(12.8%増)
  4. 港区(10.4%増)
  5. 江東区(9.5%増)

下位5区

  1. 渋谷(0.6%増)
  2. 中野区(1.3%増)
  3. 北区(1.6%増)
  4. 目黒区(1.6%増)
  5. 板橋区(2.4%増)

最下位である渋谷区ですら人口が増加していること自体がすごいことですが、渋谷区が最下位というのは正直驚きでした。同書では人口増加率と高齢化進展度を比較し、渋谷区は人口増加率は最下位であるものの、高齢化進展度が23区平均を下回っていることから活発な新陳代謝が存在すると分析されています。

そういった意味では、月島や晴海あたりの再開発により居住スペースが大幅に増加した感じがする中央区と異なり、渋谷あたりでは高層マンションが新たに多く建築されているというわけではなさそうなのうで、総人口があまり変動せずに循環しているというのも納得できます。

年収が非凡な区

これは家賃が高そうな区を想像すればなんとなく推測できますが、2012年の所得水準によると上位5区は以下のようにななっています。

  1. 港区(904万円)
  2. 千代田区(763万円)
  3. 渋谷区(684万円)
  4. 中央区(547万円)
  5. 文京区(546万円)

港区がダントツに高い値を示していますが、これは「高地価で生活コストも高い港区でも住宅を購入することができる、あるいは高い家賃を支払うことができる高額所得者が増えたからにほかならない」とされています。港区には六本木ヒルズや東京ミッドタウンなどが存在し、ヒルズ族といわれる超お金持ちが集まっていることを考えると、このような結果になっているのも納得できます。

上記のようなランキングの他、同書では以下のような項目が述べられています。

  • 病気になっても心強い区は
  • 便利な暮らしができる区は
  • 災害時にも安心・安全な区は
  • 交通事故・犯罪リスクの低い区は
  • 学歴が非凡な区・平凡な区
  • 等々

    なかなか興味深い内容でした。

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