カテゴリー:金融商品
今回は貸倒引当金繰入額と戻入額の相殺表示についてです。貸倒引当金繰入額と戻入額の相殺表示については、金融商品会計実務指針125項で以下のように定められています。当事業年度末における貸倒引当金のうち直接償却により債権額…
今回は、一般の事業会社が貸手側として貸出コミットメント契約を締結していたらどうなるのかについて考えてみます。「金融商品会計に関する実務指針」第139項では、「当座貸越契約(これに準ずる契約を含む。)及び貸出コミットメントについて、貸…
前回に引き続き、今回は預託金方式の会員権評価損の法人税法上の取扱いについてです。現在流通しているゴルフ会員権の大部分はこの方式がとられているので、関係するケースが多いのではないかと思います。預託金方式の場合の法人税法の処理を考える際…
会計上は、株式方式と預託金方式の場合で、評価損を計上するか預託金部分については貸倒引当金を計上するかの違いがありますが、いずれにしても実質的に減価した部分について損失計上することになります。一方で、法人税法上の取扱いは対象となるゴル…
ゴルフ会員権の会計処理方法については、金融商品会計実務指針135項で以下のように定められています。ゴルフ会員権等の会計処理135. 施設利用権を化体した株式及び預託保証金であるゴルフ会員権等は、取得価額をもって計上す…
少し前に為替予約の振当処理(その2)で振当処理について書きましたが、そこで先延ばしにしていた予定取引に対する為替予約に対して振当処理と繰延ヘッジ会計を適用した場合にどのような違いがあるのかが今回のテーマです。簡単な設例で、振当処理と…
3月決算の場合、平成22年3月期から金融商品の時価の開示が開始されており、過去2回開示を行っているわけですが、毎回、長期借入金の時価で文句を言いたくなります。「本当にこんな情報を一般事業会社の投資家が知りたいの?」と・・・・…
今回は償却原価法について確認します。償却原価法とは、「金融資産又は金融負債を債権額または債務額と異なる金額で計上した場合において、当該差額に相当する金額を弁済期又は償還期に至るまで毎期一定の方法で取得原価に加減する方法」(金融商品に…
今回は金銭信託の会計処理についてです。あまり出くわすことはないので、たまに会計処理の質問を受けると「有価証券として会計処理するはずです・・・」と口ごもってしまいます。金融商品会計に関する実務指針(会計制度委員会報告第14号)に書いてあっ…
満期保有目的の債券であっても時価が著しく下落した場合には減損処理が必要である点については、「満期保有目的債券の減損処理-東京電力の社債は瀬戸際?」で書きましたが、減損までに額面と取得価額との差額を償却原価法で処理していた場合に減損後はどうな…