閉じる
閉じる
閉じる
  1. 国税庁から在宅勤務にかかる費用負担等に関すFAQが公表されました
  2. 棚卸立会もリモートで実施可能?
  3. 令和2年分の給与支払報告書は前倒しで提出したほうがよいらしい
  4. 改正会社法施行日前に取締役の報酬等の決定方針を決議する必要があるそうで…
  5. 市場区分の見直しに向けた上場制度整備-第二次改正事項が公表
  6. 2020年IPOは93社-監査法人別の社数の傾向に変動あり
  7. テレワーク勤務解除に労働契約上の根拠は必要か
  8. 2020年経営財務誌が選ぶ5大ニュースとは?
  9. スキャナ保存制度の抜本改革を確認(令和3年度税制改正大綱)
  10. 無免許運転により事故を起こした場合に健康保険は使える?
閉じる

出る杭はもっと出ろ!

海外の監査水準の低下-PCAOBの調査結果

経営財務3079号に「【海外会計トッピク】Big4会計事務所のリストラ、監査の質低下?その他」という記事が掲載されていました。

同記事の前半では、Big4の会計事務所が、11,300人の事務所員の約3%にあたる300名を削減するという書き出しで始まり、M&AやIPOの減少、あるいは不景気による監査報酬の値下げにより経営が悪化しているということが書かれていますが、これは驚くほどのことではないと思います。

興味深いのは「監査の質の低下?」として記載されていた内容です。同記事ではニューヨークタイムズに掲載されていた”Bad Grades Are Rising for Auditors“という記事がベースとなっています。

上記の記事は、「監査の質が悪化しているのか、検査官の調査能力が高まったのか?」という書き出して始まっています。そして、PCAOB(公開企業会計監査委員会)から公表された仲介業者23社の調査結果によれば、どれ一つとして許容可能なものではなかったとされています。

上記の監査を行った法人名は公表されていないものの、大部分は小規模(very small)の会計事務所によるものであったとされています。

上記は小規模の会計事務所によるものですが、Big4についても監査の質は悪化しているという旨の記述が続きます。PCAOBの調査結果は2010年から公表されるようになりましたが、2010年の調査では6件に1件程度の割合で指摘すべき事項が発見されたが、2011年では3件に1件程度と倍増しているとされています。

製造業やソフトウェア産業であったならば、このような質の低さではユーゴ(質が低いと評判だったユーゴスラビアの自動車メーカー)のように市場から淘汰されてしまうだろうとされています。

そして、Big4で最も指摘事項が多かった(gotten the most negative review)のがデロイトだったそうです。ちなみに記事では”Deloite & Touche”となっていて、トーマツは出てきません。さらに、PCOABが会計事務所の品質管理にネガティブな結論を出した場合、1年以内に改善すればそれが公表されることはないそうですが、デロイトはそれに失敗して、大手事務所で唯一そのようなレビュー結果が公表された法人となってしまったとのことです。

1年内に改善できなかった意味がよくわかりませんが、1年では改善できないほどひどい状況であったということなのでしょうか?

さらにデロイトに不幸なことに、E&Yによるピアレビューの結果、いくつかの監査で十分な監査を行っておらず、デロイトはそれらの監査で追加作業が必要となっただけでなく、クライアントは財務諸表をリステートしなければならなかったそうです。

その結果、大手事務所では初めて”pass with deficiency”という評価を下されたそうです。日本語では何と訳せばよいのかよくわかりませんが、”限定付適正”位の位置付けでしょうか。この件についてデロイトのコメントが記載されていましたが、その最後の一文が”Audit quality has been and continues to be our No.1 priority.”という何ともむなしく思えるものでした。

最後にBig4に対する調査で、PCAOBにより問題が指摘された割合の推移が示されていたので紹介します。

デロイトとPWCがヤバい感じです。

日々成長

関連記事

  1. 交際費と会議費の区分

  2. 連結納税適用会社の繰延税金資産の計上ー会社区分が国税と地方税で異…

  3. 「減価償却資産の耐用年数等に関する省令」の改正

  4. 電子帳簿保存法改正に立ちはだかる会計監査の壁

  5. 期末監査期間の延長を要望する監査人は94%超

  6. 消費税(その9)-個別対応方式勘定別留意点3

カテゴリー

最近の記事

ブログ統計情報

  • 10,546,851 アクセス

ページ上部へ戻る