アーカイブ:2012年 10月
前回に引き続き、今回は預託金方式の会員権評価損の法人税法上の取扱いについてです。現在流通しているゴルフ会員権の大部分はこの方式がとられているので、関係するケースが多いのではないかと思います。預託金方式の場合の法人税法の処理を考える際…
会計上は、株式方式と預託金方式の場合で、評価損を計上するか預託金部分については貸倒引当金を計上するかの違いがありますが、いずれにしても実質的に減価した部分について損失計上することになります。一方で、法人税法上の取扱いは対象となるゴル…
ゴルフ会員権の会計処理方法については、金融商品会計実務指針135項で以下のように定められています。ゴルフ会員権等の会計処理135. 施設利用権を化体した株式及び預託保証金であるゴルフ会員権等は、取得価額をもって計上す…
電気の固定価格買取制度の1kwhあたり42円という価格はかなり高い設定で、結構おいしいビジネスだという噂は聞いていましたが、実際のところ設備に要する費用と収入の関係はどんなものなんだろうというのが気になっていたので少し調べてみました。…
5年以上前に出版された本ですが、以前から気になって本棚に眠っていた「仮説思考」(内田和成著)を読みました。内田氏はボストンコンサルティング出身で、世界で最も有力なコンサルタントのトップ25人にも入ったことがあり、現在は早稲田大学ビジネススク…
今回は外貨建有価証券の評価減の会計処理について確認します。この対象になるのは売買目的有価証券以外の外貨建有価証券です。有価証券というと、個人的には株式が思い浮かびますが社債などの債券も対象となります。1.処理の概要処理の概要…
最近でいえば、名門太平洋クラブが破たんしたように、保有しているゴルフ会員権のクラブが破綻するということがあります。しかしながら、財政的に破たんしている場合であっても、従来の会員権保有者にプレー権は残存し、預託金のみ切り捨てられるということが…
今回は現物配当の会計処理についてです。現物配当については、約2年前ですが平成22年税制改正によって適格現物分配(たいした話ではありませんが、税務上は現物配当ではなく現物分配と呼ばれます。)が認められたことによって現物配当が行いやすくなったと…
今回は連結納税を採用している会社における繰延税金資産の回収可能性についてです。連結納税を採用している場合の繰延税金資産の計上については以下の実務対応報告で処理方法が規定されています。・連結納税制度を適用する場合の税効果会計に関する当面の…
非上場株式の譲渡等にあたって株価算定を行う必要が生じた場合に、将来キャッシュフローを市場の期待収益率を反映した割引率で割引くDCF法が採用されることが多いと思います。そしてこの割引率には通常加重平均資本コスト(WACC)が用いられます。…