会社計算規則の改正案-退職給付に関する会計基準対応も大きな影響なし
少し前になりますが、2013年3月8日に法務省から、ASBJが昨年5月17日に公表した「退職給付に関する会計基準」等を踏まえて会社計算規則の一部を改正する省令案が公表されました。なお、意見募集は2013年4月8日までとされています。
まず、気になるのは適用時期ですが、会社計算規則の一部を改正する省令案の概要において「平成25年4月1日前に開始する事業年度に係る計算関係書類についてはなお従前の例によることとする予定である。」とされていますので、2013年3月決算には関係ありません。
そして、退職給付会計に関する部分の改正予定の内容ですが形式的な見直しのみで、大きな影響はありません。現状の会社計算規則においても、財規では求められている”退職給付に関する注記”は明示的に求められてはいませんが、改正案においてもこの取り扱いに変更はありません。
したがって、具体的な改正点としては、連結貸借対照表の項目として「退職給付に係る資産」、「退職給付に係る負債」および「退職給付に係る調整累計額」が、連結株主資本等計算書の項目として「退職給付に係る調整累計額」が追加されているという内容にとどまっています。
面倒な手間が増えずに一安心です。
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