金融円滑化法利用後倒産件数が2カ月連続で過去最高を更新-帝国データ調べ
帝国データバンクが2013年6月10日に公表した全国企業倒産集計2013年5月月報によると、金融円滑化法利用後倒産が60件と4月に続き過去最高を記録したそうです。
過去からの倒産発生件数の推移をまとめると以下のようになっています。
この増加原因について、帝国データのレポートでは「金融機関は借手企業に対し返済猶予等の金融支援を継続しているとはい
え、5 月には返済猶予を受けていた企業が 4 月以降に借り換えを断られ資金繰りに行き詰まった例も確認されている。多くの地域金融機関では与信額等を基準とし重点支援先を決めて支援を実施しているなかで、重点支援先ではない企業への支援には温度差があるようだ。」と分析されています。
アベノミクスの株価上昇傾向も日銀の金融緩和前の水準までもどっており、本当の意味での景気回復にはほど遠い状況にあるということが浮き彫りになってきているということでしょうか。
金融円滑化法を利用していた潜在的倒産予備軍はかなり多数に及ぶと考えられますので、来月以降の状況に注意が必要なようです。
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