「日産 驚異の会議-改革の10年が生み落したノウハウ」を読んで
本屋で「日産 驚異の会議」という書籍を発見し、購入しました。以前、ファシリテーションの書籍化何かで、日産が改革を進めるにあたってファシリテーションを上手く活用し、ファシリテーターを育成したという話を知っていたので、興味があったためです。
会議の進め方等については、ファシリテーションの観点からするとあまり目新しいと感じる部分はありませんでしたが、その中でも日産独自のものとして紹介されているものとしては、課題と目標をあらかじめ明文化し、会議の参加者に事前に伝えておくために使用される「課題定義書」のフォームが示されている位ではないかと思います。
会議の具体的な方法論を期待すると、本書の3分の2位はファリシテートされた会議を利用してどのような成果を出してきたかが述べられているので期待はずれかもしれません。
今まで、ファシリテーションについての書籍等に目を通したことがないのであれば、会議をきちんと組織することによる効果を感じることができるよい機会になるのではないかと思います。
ファシリテーションについては、フィクションですが森時彦氏の「ザ・ファシリテーター」のほうがスラスラ読めて面白いように思います。まずこちらを読んでから、「日産 驚異の会議」を読むと、実務でどのような成果を生み出せる可能性があるものなのかがわかって良いのではないかと思います。
また、会議とは全く関係ありませんが、電気自動車はすでに180年を超える歴史があるということをこの本で初めて知りました。
特に「100年前に、電気自動車が関心を集めていたことは、その頃に創業した自動車メーカーの社名から窺える。1903年、米国ディアボーンで創業したのは「フォード・モーター」 。1908年、デトロイトで創業したのは「ゼネラルモーターズ」。いずれも社名に「モーター」がツイテイルのは、当時、電気で動くモーターこそが未来の車社会を支えていくと考えられていたからだ。」というのは、なるほどと感心しました。
ちなみに、車で時速100キロをはじめて超えたのも電気自動車だったそうです。
別の意味でも勉強になりました。
日々成長。