カテゴリー:所得税
今回は、ちょうど1年ほど前に書いたエントリについて、実際に確定申告をしてみて気づいた点があるのでもういちどとりあげます。問題は、個人事業用で使用していた車両を売却(下取)した際に生じた売却益をどう処理するかです。結論からすると、個人…
サラリーマンが自宅に太陽光発電設備を設置して売電を行って得た所得は、国税庁の質疑応答集によると「全量売電を行っている場合の売電収入」であったとしても「事業として行われている場合を除き」雑所得としてとり扱われることとされています。では…
T&A masterのNo.526に”ゴルフ会員権の譲渡損、損益通算廃止へ”という記事が掲載されていました。現行法において、ゴルフ会員権やリゾート会員権は「生活に通常必要でない資産」に該当せず、譲渡損失が出た場合には他の所得と損益通…
T&A master No523に掲載されていた”無償取得の新株予約権に概算取得費なし”という記事が目についたので紹介しておきます。この記事で紹介されていた事案は、上場会社の従業員に付与されていた新株予約権(税制適格ストックオプショ…
ある会社で給与計算の担当者が「そんなこと言ってると、年末調整してやらないぞ」と冗談で言っているのを聞いて、そもそも年末調整は会社の義務なのかというのが気になったので調べてみることにしました。この点について、所得税法190条本文では以…
今年も残すところ3ヶ月となりましたが、(はやくも?)国税庁から「平成25年分 年末調整のしかた」が公表されました。同リーフレットでは、昨年からの変更点としては以下の三つにまとめられています。復興特別所得税に関する規定の追…
今回は平成25年度税制改正における所得税関連の改正について主な内容を確認します。1.税率構造の改正オーナー企業の社長さんなど一部の方にしか影響はありませんが、平成27年1月1日以後に支払うべき給与等について所得税の最高税率が…
毎日新聞の報道(2013年5月30日)によると、ハズレ馬券の経費性を巡って争われた裁判で、脱税額を大幅に減額した大阪地裁判決を不服として、大阪地検は大阪高裁に控訴する方針を固めたとのことです。この裁判では、検察側が外れ馬券の購入費は…
今年の2月に”馬券の払戻金を適正に申告しろというのは酷だと思うのは私だけ?”というエントリで書いたハズレ馬券の経費性を巡る裁判において、2013年5月23日に大阪裁判所はハズレ馬券を経費と認めるという判断を下しました。ハズレ馬券が経…
重要性は低いですが、電子証明書等特別控除は平成25年度税制改正によって廃止されたそうです( 旧措法41の19の5。)。個人事業の申告をするので、利用しようかどうかと考えているうちに廃止されてしまいました。制度が創設された平成19年度…