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日本の政治の実態-「日本中枢の崩壊」を読んで

たまにテレビにも出演している経済産業省大臣官房付の古賀茂明氏が書いた「日本中枢の崩壊」という書籍を読みました。

友人にこの本面白いよ、と言ったら、いまさら言われるまでもなく崩壊してるんじゃないとの返答が・・・

それはおいておくものとして、現役の役人がよくもまあここまで書いたもんだと感心します。それ故に、本人がなんと書いていようとも、エリートコースから外れた官僚による暴露本と言われてしまうものかもしれません。

すべてが真実かは一民間人の私には判断しかねますが、政治家と霞ヶ関の官僚の実態はほぼこの本に書かれているような感じなのではないかと思います。
例えば、キャリア官僚は一度ある省庁に配属されると(天下って?)官僚をやめるまでその省庁の人間であり続けるのでXXX省の人間という感じになり、各省庁の省益・権益を増やすのができる官僚として評価されるそうです。

このような縦割り組織の弊害の一例として、幼稚園は文部科学省、保育所は厚生労働省の所管で、それぞれの省が自分たちの利益を考えたので二つできたとし、それぞれが独自の政策を打ち出すので待機児童が減らないという最悪の結果を招いているとされています。

縦割り組織の弊害解消として提案しているのは「内閣人事局の創設」で、全政府的見地から人事を一元管理する仕組みを筆者は提案しています。

この他、色々と生々しい話が述べられており、個人的には非常に興味深い内容でした。

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