中外製薬が2013年12月期よりIFRSの任意適用へ
経営財務の週刊「適時開示」ニュースに目を通していたら、中外製薬が2013年12月期よりIFRSの任意適用を開始するというものが目に留まりました。
中外製薬は、スイスに本社を置く世界的製薬企業ロシュグループの一員であることからするとIFRSの任意適用自体はそんなものかなという気がしますが、中外製薬でIFRSの任意適用会社が9社目だというのが、以外でした。もっと多くの企業が既にIFRSの任意適用を開始しているかと思っていましたが、まだまだ少ないという事実を改めて認識しました。
ちなみに、現時点でIFRSを任意適用している8社は以下のとおりです。
1.日本電波工業
2.HOYA
3.住友商事
4.日本板硝子
5.日本たばこ産業
6.DeNA
7.SBIホールディングス
8.アンリツ
こう言っては失礼ですが、上記の8社ではやはり日本電波工業が異質です。平成22年3月期からIFRSを任意適用して任意適用第1号となって話題となりましたがYahooファイナンスで同社の5年の株価の推移をみると以下のようになっています。
上記の推移からすると、IFRSの適用に株価上昇を期待するのは無理があると言えそうです(当然と言えば当然ですが)。今後再びIFRSの強制適用が議論される時期がくると思いますが、IFRSを適用してもあまり意味がない会社が相当数あるという点は忘れないでほしいと思います。
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