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配当手続の不備で取締役が約4,135万円を自腹で補填-阿波製紙

こんなことがあるのだなと思った記事が2013年6月13日の東洋経済オンラインに掲載されていたので紹介します。

内容は、2012年10月23日に東証2部に新規上場したばかりの阿波製紙で、法定の要件を満たさずに中間配当(中間期末は2012年9月末)が実施されてしまったため取締役が自腹で4,135万円の穴埋めを行ったとうものです(会社からは、6月11日に”平成 25 年3月期中間配当に関するお知らせ”が公表されている)。

同記事によると問題となった9月の中間決算自体は、上場直後の11月8日に連結短信(単体数値公表なし)が公表され、四半期のレビューも受けていたものの、第2四半期までに獲得した利益も原資として中間配当を実施するために必要な臨時計算書類の作成及び監査法人の監査報告書の入手というプロセスを踏まずに、上場前である昨年9月末時点の株主115名に総額4,135万円の配当を実施してしまったとのことです。

今回の手続き上の瑕疵に最初に気づいたのは、2013年3月期の有価証券報告書(株主総会翌日の6月27日提出予定)を作成する作業に取り組んでいた監査法人のトーマツで、その事実が6月3日に会社に伝えられたものの、どう会計処理すべきかの方針の協議が整わず6月10日に招集通知が発送されてしまったとされています。

そして、とりあえず会社法の定めにしたがい、取締役の責任において、中間配当金4135万円が填補され会社財産の回復が図られています。東洋経済オンラインの記事によると「株主へ分配してしまった中間配当金について、同社は返還請求はしない方向で顧問弁護士と協議中」とのことで、会計処理としては「おそらく今2014年3月期の第1四半期(4~6月)において、取締役が補填した約4135万円は特別利益として計上されることになろう」とされています。

同社の平成24年3月期の単体の繰越利益剰余金は25,274千円(他別途積立金3,000千円)で、第2四半期(平成24年9月)の連結利益が235,933千円(単体は不明)となっており、この一部を原資として今回問題となった配当を実施したということのようです。

これからIPOで資金を調達しようという直前、かつ社内留保も大きくはない状況で、敢えてこのような配当を実施しているあたり、あまりイメージがよろしくありませんが、積極的に配当を実施していく会社ということなのでしょうか・・・

○○製紙+トーマツの組み合わせは鬼門なんですかね。

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