閉じる
閉じる
閉じる
  1. 「取締役の報酬等として株式を無償交付する取引に関する取扱い(案)」が公…
  2. 東証1部上場会社、指名委員会設置が5割超へ
  3. 在宅勤務手当等の支給増で所得拡大促進税制適用可となる可能性?
  4. ADワークス社-マンション販売仕入税額控除否認問題で勝訴
  5. 2020年年末調整に関係する改正事項
  6. あずさ監査法人でCPE取得に際し不正が判明したそうです
  7. 帳簿等の提示を拒み消費税約38億円の追徴事案が最高裁へ
  8. 収益認識会計基準-表示・注記事項の改正確認
  9. 企業が行う不正会計手口トップ10とは?
  10. GoToトラベル利用による出張時の経理処理は?
閉じる

出る杭はもっと出ろ!

改正退職給付会計基準の早期適用(平成26年3月期第1四半期)は35社-経営財務調べ

以前”改正退職給付基準対応-計算が間に合わないリスクも”というエントリで、改正退職給付会計基準への対応が遅れているようだという旨のことを書きましたが、経営財務3130号によると改正退職給付基準を平成26年3月期第1四半期から早期適用した会社は全部で35社であったとのことです。

35社のうち連結財務諸表作成会社が33社で、このうち29社が全ての改正項目を同時に適用しているとのことです。なお、期間帰属方法については、31社が「給付算定式基準」に変更しているとのことです。

ただし、列挙されている早期適用会社名をみると「日立」と名のつく会社が全部で10社あり、そういった意味では実質的に26社といえるかもしれません。日立系列以外では、デンソー、味の素、伊藤忠テクノソリューションズ、ヤマハ、島図製作所などが早期適用を開始しています。

従業員数別(連結会社の場合は連結ベース)にみると従業員数1万人以上が17社で約半分と占めています。従業員数が少ないほど影響が少ないので早期適用が多いのではという気もしますが1000人未満5社に対して、1000人以上5000人未満も5社、5000人以上1万人未満が8社と、従業員数と早期適用の間にはそれほど相関関係はないようです。

さらに早期適用した会社の影響額についてもデータがまとめられており、以下のようにまとめれています。なお、以下のAOCIは「その他の包括利益累計額(純資産の部における退職給付に係る調整累計額)」を意味します。

会計方針の変更の注記において記載されているAOCIの増減額が、未認識項目に係る会計方針の変更による影響である。未認識項目関係を早期適用した32社のうち,AOCIが増加(すなわち退職給付に係る負債が減少)した会社数が4社、AOCIが減少(すなわち退職給付に係る負債が増加)した会社数が24社であり,影響は軽微と記載している会社が1社、影響の記載のない会社が3社(うち2社は未認識項目を発生時に一括償却している。)であった。

(出典:新退職給付会計基準の早期適用事例分析(平成25年第1四半期)有限責任 あずさ監査法人 公認会計士 前田 啓 経営財務3130号)

影響額ではAOCIが減少した会社のうち減少額が100億円以上の会社が7社、50億円以上100億円未満の会社が4社と減少している会社24社の約半数を占めています。
前期末の純資産の額に対する期首のAOCIの増減額の割合でみると減少した会社24社のうち16社は1%以上5%未満に収まっていますが、5%以上10%未満の会社も4社存在します。

やはりそれなりにインパクトはあるという結果といえます。

では、早期適用が認められた他の会計基準との比較ではどうなっているのかを確認すると、減損会計では強制適用開始の1年前(平成16年3月期)時点で約150社、半年前で合計約510社が早期適用を開始し、棚卸資産の評価に関する会計基準の早期適用(平成20年3月期)は71社(経営財務2879号)リース会計基準(平成21年3月期第1四半期)の早期適用は222社(経営財務2885号)、工事契約に関する会計基準の早期適用(平成21年3月期第1四半期)は28社(経営財務2889号)、資産除去債務の早期適用(2010年3月期)は7社(経営財務2974号)となっています。

上記のような傾向と比較すると、改正退職給付会計基準の早期適用会社数だけが少ないというわけではないようです。

いずれにしても、強制適用に遅れないように対応をすすめていく必要があります。

日々成長

関連記事

  1. 是非実現を-「ディスクロージャーワーキング・グループ」第3回会合…

  2. 過去10年で監査人を複数回交代した会社は148社-3年で交代が最…

  3. 「実務補習生の不適切な行為について」って何が?

  4. 平成27年度第1四半期報告書の留意点

  5. 単体開示の簡素化(最終回)-平成26年3月期より

  6. リスク分担型企業年金とはどんなもの

カテゴリー

最近の記事

ブログ統計情報

  • 10,132,174 アクセス

ページ上部へ戻る