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出る杭はもっと出ろ!

LEAN IN(シェリル・サンドバーグ)を読んで

最近日本ではLINEに押されて話題になることが少なくなったフェイスブックですが、そのフェイスブックのCOO(最高執行責任者)であるシェリル・サンドバーグ氏が書いた”LEAN IN”についてです。

この本のテーマは男女平等についてです。

日本よりは男女平等がはるかに進んでいるイメージがある米国ですが、筆者は世界を動かしているのは、やはり男であるとしています。客観的なデータとしては、フォーチュン500社のCEOのうち女性CEOは4%にすぎず、米国において上級執行役員、取締役に占める女性の割合は、それぞれ14%、17%となっています。

なお、この割合は過去10年間ほとんど変わっていません。一方で、米国における学位取得者の約57%、修士の60%は女性が占めるようになっています。

ちなみに、日本についても書かれていますが、日本では、経営執行委員会の女性の割合は1.1%にすぎず、大企業の会長を務めている女性は一人もおらず、女性の経営参加率としては先進国の中で最低の数字だと述べられています。

日本の女性経営者としては、元ダイエー(大企業といえるのかは不明)の会長で現横浜市長の林文子氏、DeNAの代表取締役であった南場智子氏などが思い浮かびますが、数が少ないのは間違いないと思います。

上記のように米国では学位取得者の約57%、修士の60%は女性が占めるようになっており、高等教育を受けた労働力の供給源として女性の方が上回ってきているのに、幹部の女性割合が増えない理由の一つとして筆者は、トップを目指す意気込みに男女で大きな差があることを上げています。

マッキンゼーが一流企業の社員4000人以上を対象に2012年に行った調査によれば、CEOになりたいと答えた男性が36%、女性は18%で、女性が高い地位を得るためには乗り越えなければならない障害が多いのに、意欲が男性よりも低いのであれば、結果的に男性の方が高い地位に就く割合が高くなるのも当然です。

ただ、一流企業の社員でCEOになりたいと答えた男性が36%しかいなかったというのは少々意外でした。経営に興味がない人もいると思うので、36%という回答割合は十分に高い数値なのかもしれませんが、5割を超えていそうなイメージを持っていたのでこれは意外でした。

もっとも、米国で過去20年にわたりの各年の報酬トップ25のCEOを調査したところ、その後4割が解雇処分にあっているということなので、CEOまでにはなりたくないということでしょうか。

日本でも昇進に興味がない若者が増えたとか、草食系男子とか言われていますが、日本で調査したらどの程度の割合になるのか興味があるところです。

次に、女性は自分の仕事の成果を実際より低く見積もる傾向があるそうです。十分な実力がありながら理由もなく自信を持てずに悩む症状をインポスター・シンドロームと呼ぶそうですが、女性の方がインポスター・シンドロームになりやすいとのことです。

だとすれば、優秀な女性社員の芽をつぶさないためには、評価をフィードバックすることは当然として、男性社員以上に伝え方を考える必要があるということかもしれません。

また、男性は女性よりもチャンスに飛びつくのが早い傾向があるとされています。つまり、女性は新天地に移ることや新しい課題を探すことに概ね慎重なためチャンスをつかみ損ねることがあるとされています。

さらに、女性に対するバイアスも大きく影響しているのではないかとし、これに関連する実験について述べられていました。この実験は、2003年にコロンビア大学ビジネススクールの教授とニューヨーク大学の教授が、職場における男性像、女性像を確かめるために行ったものです。

実験の内容は、実際の女性経営者のケースを取り上げ、グループを二つに分け、一方のグループはそのまま読ませ、もう一方のグループには名前の部分だけ男性の名前に変更し、どのような印象を抱くかというものです。
結果は、どちらのグループも能力については同様の評価をしたものの、好ましい同僚としては男性の方が好ましいという評価を下したとのこです。このような傾向は、他の様々な研究でも確認されており、成功と好感度は男性の場合は正比例するのに対して、女性の場合は反比例するとされています。

このような状況をどうすればよいのかという点については、まずは、真の平等がいまだ実現していないことを認め、企業でも政府でもトップの座に就く女性が増えることが必要だと認識することだとしています。
その上で、この実現に全力で取り組むこととされています。

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