『スゴい「減価償却」』ってなんだ?
書店で見かけた『スゴい「減価償却」』(杉本俊伸 著)、タイトルが気になってつい購入してしまいました。完全な職業病ですね・・・
さて、どんなスゴい減価償却について述べられているのかと思いましたが、述べられている減価償却そのものは、いたって普通のものでした。
スゴイ方法の減価償却ではなく、減価償却をうまく使えば節税ができてスゴイという内容が終始かかれています。一応良心的なのは、紹介されている方法を使用するにしても当初出資額が回収できなければ意味がないということと、基本的には課税の繰り延べに過ぎない旨が書かれていることです。
将来のことはよくわからないので、可能な範囲で減価償却をうまく使用して、課税の繰り延べを図りましょうという感じで減価償却を使った節税手法が紹介されています。
典型的なものとしては、中古資産を使用した手法で、高級中古車、クルーザー、木造アパートなどが取り上げられています。一方で、中小企業でここまでやるか?というものとしては、航空機やヘリコプターなどのリースを使った節税方法についても触れられています。
その他、太陽光発電設備の即時償却も取り上げれていますが、最後は「安易な償却資産活用で後悔しないために」という章を設けて、(税務上問題とならない)適切なタックスマネジメントをすすめています。
内容よりはタイトルにやられた感じの書籍でした。
日々成長