偽造印紙が発見されたそうです
税務通信の税務の動向に「偽造収入印紙を発見」という記事が掲載されていました。
国税庁が2017年12月26日に「偽造収入印紙が発見されました」という文書を公表したとのことで、国税庁のHPを確認してみると、上記文書では以下のように発見の経緯が記載されていました。
交換請求目的で郵便局に不審な券面額200円の収入印紙(約250枚)が持ち込まれ、その後の日本郵便㈱の調査で、他の複数の郵便局においても不審な券面額 200 円の収入印紙(合計約 500 枚)が発見された。
印刷局における鑑定の結果、偽造収入印紙であることが判明した。
券面額200円だと1万枚で200万円にしかならないので、偽造する方が大変なのではないだろうかという気がしますが、金額の大きな印紙だとより注意深くチェックされることを想定し、あえて200円を大量に偽造しようと考えたのかもしれません。一方で、高額印紙も偽造されているもののまだ発見されていないだけという可能性もあるので、今後の動向に注目です。
国税庁の公表した「偽造収入印紙が発見されました」では「券面額200円の偽造収入印紙の特徴」として、以下の画像が掲載されています。
実物を見比べた場合に、色味などでなんとなく違和感を感じるのかもしれませんが、画像で見る限りにおいては、かなりきちんと確認しないとよくわからないという感じはします。仮に金券ショップなどで購入してきたものであれば、利用者(納税者)は何の疑いもなく使用していても不思議ではありません。
税務調査の担当者がすぐに偽造と判断できるレベルのものでないとすると、あまり注目されない200円印紙のほうが偽造のメリットが高いということなのかもしれません。
そもそもデジタル化がすすんでいる昨今において文書課税という時代錯誤的な印紙という制度を継続しているのもどうかと思うので、そろそろ印紙も廃止した方がよいのではないかと個人的には思います。
これって印紙必要?とか、これ印紙はいくら?とか、結構現場では無駄な時間がかかる上、罰則は重い印紙は、効率性を阻害していると感じるのは私だけではないはずです。