閉じる
閉じる
閉じる
  1. 電子データと紙の両方で受領した請求書等の保存の取り扱いはどうなる?
  2. IFRS任意適用会社数の伸びが鈍化
  3. 岸田氏は四半期決算撤廃派?
  4. 株式交付制度(その2)-疑問点の確認
  5. 採用内定後のバックグラウンド調査と内定の取消-ドリームエクスチェンジ事…
  6. 株式交付制度(その1)-制度概要など
  7. 株式対価M&A投資促進税制-令和3年度税制改正
  8. 役員報酬が総会決議枠を超えるミスが散見されたそうです。
  9. プライム市場への生き残りをかけた増配?-明和産業
  10. 東京地裁が示した監査法人脱退時の持分払戻額の算定方法とは?
閉じる

出る杭はもっと出ろ!

有価証券報告書等の提出遅延による上場廃止は過去五年で4社だそうです

経営財務3350号のニュースに「有報等提出遅延による上場廃止、過去5年で4社」という記事が掲載されていました。

東芝の不正会計でも話題となりましたが、取引所が定める上場廃止要件の一つに、有価証券報告書等の提出遅延があります。とはいえ、提出が遅延するのはそれほど珍しくもなく、直近では、3月14日にジャスダックに上場しているブロードメディアが第3四半期報告書の提出期限の再延長を申請(同日承認)してますし、3月16日には同じくジャスダックに上場している株式会社サンオータスが第3四半期報告書の提出期限の延長を申請し19日に承認されています。

ルールとしては、有価証券報告書等をその法定提出期限経過後1か月以内に提出しない場合に上場廃止要件に該当することとなりますが、提出期限延長の承認を得た場合には、当該承認を得た期間の経過後8日目までが提出期限となり、これを超過した場合に上場廃止要件に該当するとされています。

有価証券報告書等の遅延により上場廃止となりうるという認識はあったものの、通常は提出期限の延長を申請し、承認された期限内に提出されるので、実際に上場廃止になった事例については認識していませんでしたが、経営財務の記事によると過去5年で以下の4社が当該上場廃止基準を理由として上場廃止となっているとのことです。

1.株式会社クロニクル(2013年7月上場廃止 ジャスダック)
 棚卸資産に関する不正会計や子会社役員の不祥事が発覚し、調査に時間を要し、監査未了の状態が継続し、四半期報告書の提出期限を超過し上場廃止。
 
2.インスパイアー株式会社(2014年7月上場廃止 ジャスダック)
 過年度決算処理の適正性・妥当性に疑義が生じ監査人が辞任し、後任の監査人が決まらず有価証券報告書の提出期限を超過し上場廃止。
 
3.モジュレ株式会社(2016年11月上場廃止 ジャスダック)
 ソフトウェアの取得価額や一部取引先からの仕入計上の適正性等、過年度の会計処理に疑義があることが判明した後、監査人が辞任し、後任の監査人が決まらず有価証券報告書の提出期限を超過し上場廃止。

4.株式会社郷鉄工所(2017年9月上場廃止 東証2部) 
 滞留債権に関する事実関係の確認や資金調達方法の妥当性などについて調査を行っていたが、監査人からの指摘事項等への対応が完了せず有価証券報告書の提出期限を超過し上場廃止。
 
結局のところ、何が正解か不明なので監査が終了せずに上場廃止になっているということだといえます。

ちなみに、経営財務の記事によると2013年から2018年2月までの東証における上場廃止数は294社で、主な上場廃止理由と社数は以下のとおりとのことです。

完全子会社化 139社
株式の全部取得 45社
株式等売渡請求による取得 40社
株式の併合 22社
合併 21社
など

約5年で300社近くが上場廃止となっており、個人的にはそんなに上場廃止になっているのかと驚きましたが、日本取引所の公表している上場会社数の推移を確認してみたところ、2013年7月16日(大証との合併時)が3,423社であったのに対し、2017年末は3,602社と179社の増加となっており、年間100社近くが新規上場することを考慮すると確かに、相当な数の会社が上場廃止となっている計算となります。

完全子会社化はグループ会社の子会社化が多いものと推測されますので、継続して数が多くなるのかは疑問ですが、今後は上場廃止数についても注意しておこうと思います。

関連記事

  1. 電子記録債権とは??-表示も気になります(その2)

  2. 第1四半期のCF計算書の開示状況-開示をやめたのは3社

  3. 開示すべき重要な不備が倍増ー平成27年3月期

  4. 「実務補習生の不適切な行為について」って何が?

  5. 改正決算短信-従来どおりが主流のようです

  6. 関連当事者に対する債権に貸倒引当金を設定したら・・・

カテゴリー

最近の記事

ブログ統計情報

  • 11,432,548 アクセス
ページ上部へ戻る