Word2016の翻訳機能は使える?
MSのOffice製品は業務上日常的に使用していますが、その割に使ったことがない機能が多々あるのは当然のこと、そもそもそんな機能があったんだと気づいていないものも多くあるのではないかと思います。
そのような機能の一つが「翻訳」の機能です。今回はWordの翻訳機能を取り上げていますが、PowerPointやExcelにも搭載されています。
Word2016では「校閲」タブの中に以下のような「翻訳」のアイコンが表示されています。
個人的には幾度となく目にしていた画面のはずですが、ボタンをクリックして使用してみることが今まで一度もなかった機能の一つですが、先日とあるセミナーでWord2016では翻訳機能が進化しているという説明およびデモを拝見し、これは意外に使えるのかもしれないと認識した次第です。
翻訳ボタンをクリックすると、以下のような画面が表示されます。
「ドキュメントの翻訳」をクリックすると、そのドキュメントの内容全てが翻訳され、翻訳済みのコピーファイルが作成されます。
例えば、上の一文をWordに貼り付けて英語に翻訳してみると以下のような翻訳結果が返ってきました。
When you click Translate document, all the contents of the document are translated and the translated copy files are created.
上記の翻訳結果をどうとらえるかは、人それぞれだと思いますが、個人的には組織内で使うのであれば、使った方が一からあれこれ考えて英文にするよりも作業の効率化が図れる気がします。
日本語では主語が省略されることがありますが、主語が補われて翻訳されるというのはなかなかすごいなと感じます。
ちなみに翻訳言語は英語に限らず様々な言語が選択できるので、例えば、上記と同じ日本語をフランス語に翻訳してみると以下のような結果となりました。
Lorsque vous cliquez sur traduire document, tout le contenu du document est traduit et les fichiers de copie traduits sont créés.
フランス語は全く分からないので翻訳結果がどういったレベルのものであるかはさっぱり分かりませんが、外国人雇用が増えていると言われている中で、外国人の従業員に母国語で何かを文書で説明したいといった場合に使えるかもしれません。
翻訳機能のメニューのうち「選択範囲の翻訳」をクリックすると、以下のような画面が表示されます。
この画面では、日本語の表現を修正して、修正後の日本語に対応した翻訳結果を得ることができます。例えば、上記の日本文を「ドキュメントの翻訳ボタンをクリックすると、そのドキュメントの内容全てが英語に翻訳され、翻訳済みのコピーファイルが自動的に作成されます。」と変更してみると、英文が直ちに「When you click the Translate Document button, all the contents of the document are translated into English and the translated copy files are automatically created.」と修正され、「挿入」ボタンをクリックすると対象となった部分の日本語が英語に置き換わります。
この機能を使うと、日本語を調整することでより妥当な翻訳結果が得られるようになる可能性があります。翻訳の癖がわかれば、日本語を上手く調整することができるようになるのではないかと思います。
もちろん英文を日本語にすることもできますので、色々試しにやってみるということをおすすめします。