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出る杭はもっと出ろ!

適時開示資料(PDF)のプロパティ情報に注意-わかっていてもうっかりということも

TDnetに登録する適時開示資料のPDFファイルについては、東証からも以下のような注意喚起がされています。

適時開示情報閲覧サービス等で公表されたPDFファイルの「プロパティ情報」には、ファイル名のほか、ドキュメントの「タイトル」、「作成者名」等の情報が含まれております。
作成された適時開示資料等をTDnetオンライン登録システムにご登録される際には、PDFファイルの「プロパティ情報」について適宜ご確認と不要な情報の削除を行っていただくようお願いいたします。

会社として開示を行うものなので、「作成者名」に特定の個人名が記載されているのはあまり好ましくはなく、「タイトル」はブラウザで表示したときにタブに表示されることがあるので、「タイトル」をつけるのであれば、開示資料にあったものを付けておく必要があります。

TDnet適時開示資料を閲覧した際に、タブに変な日付などが表示されているというようなものを目にしたことがある方も多いのではないかと思います。

例えば、昨日APAMAN株式会社が適時開した「札幌市豊平区の爆発事故に関するお詫びとお知らせ」を閲覧すると以下のように表示されていました。

午前8時20分に適時開示を行っており、プロパティ情報をチェックするような余裕がなかったのだと推測されますが、TDnetで開示されているPDFをChromeで閲覧すると上記の通りタブに「180427優待廃止」と表示されてしまっています。

同社は4月27日に「株主優待制度の廃止に関するお知らせ」を公表しており、これをベースに今回の資料を作成し、プロバティ情報を修正することなく適時開示を行ってしまったものと推測されます。

適時開示の内容が内容だけにこのようなミスは回避したいところです。

適時開示実務担当者としては、PDFのプロパティ情報がどのように表示に影響するのかを確認しておくことは有用だと思い、あらためて仕組みを確認してみることにしました。

まず、PDFのプロパティ情報は、対象のPDFをAcrobatで開いて「ファイル」→「プロパティ」の「概要」タブで確認することができます。上記の適時開示の場合以下のように「タイトル」に「180427優待廃止」と入っているのが確認できます。

ChromeでPDFファイルを閲覧すると、「タイトル」に入力されている内容がタブに表示されるということになるようです。

一方でIEで表示すると、タブには以下のようにURLの最初の部分が表示されていました。

また、Edgeでは以下のようにファイル名が表示されることが確認できます。

Firefox等他のブラウザでどのように表示されるかは未確認ですが、IEやEdgeで閲覧された場合にはプロパティ情報が直接問題となることはないようですが、たまたま私が上記資料をChromeで閲覧したため、プロパティ情報が目に付く場所に表示されてしまったということのようです。とはいえ、Chromeをつかっている人も多いと思いますので、やはり注意は必要だと考えられます(東証も注意喚起していますし)。

では、PDFのプロパティ情報はどのように作成されてしまうのかですが、これはPDFの元となったWordファイルのプロパティ情報がそのままPDFの「タイトル」等の値となってしまうようです。

試しにWordのプロパティ情報の「タイトル」を「PDFのタイトルになる?」、「作成者」を「yamada taro」として保存した上で、PDF化してみるとPDFのプロパティは以下のように表示されます。

上記からWordのプロパティがPDFのプロパティに引き継がれることがわかります。そのため、タイトル等のプロパティ情報が設定されたWordファイルを使い回して適時開示資料を作成すると、適時開示とは全く関係ないタイトルが表示されてしまうということが起こりえます。

なお、プロパティ情報のうち「作成者」の情報については、「ファイル」→「情報」の「ドキュメント検査」を行い、以下のような画面が表示されたら「すべて削除」をクリックすることで容易に削除することができます。「作成者」を残したいというのでなければ、PDF化する前に「ドキュメント検査」を行うようにするとよいと思います。

なお、上記の検査を行うと「ファイル」→「オプション」→「セキュリティーセンター」→「プライバシーポリシー」の「ファイルを保存するときにファイルのプロパティから個人情報を削除する」にチェックが入るので、この設定を変更しない限り、このファイルで「作成者」の情報は保存されなくなります。

開示内容には影響はありませんが、変なタイトル等が表示されてしまうと格好悪いので気をつけましょう。

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