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出る杭はもっと出ろ!

会計監査人の交代-クライアントの変動が多かった監査法人は?

数日前に”監査人の交代が3年連続で増加“という記事で経営財務3399号に掲載されていた記事の内容を紹介しました。

経営財務の記事では2018年中の監査人の交代について、業種別や監査法人の規模別の変動数などが記載されていましたが、具体的にどの監査法人で変動が大きかったのかについては特に述べられていませんでした。

T&A master No.778の「平成30年中の会計監査人の交代理由と最近の動向」という記事では、2018年中における会計監査人の交代一覧が掲載されており、変更前後の会計監査人も記載されていました。残念ながら、監査法人別の集計は行われていなかったので、地味に自分で集計してみることにしました。

なお、経営財務の記事では合併によるものを除くと114社とされていましたが、T&A masterの記事では、会計監査人の交代が全部で162社で、このうち太陽有限責任監査法人と優成監査法人が合併したことによる交代が53社、東証監査法人と監査法人青柳会計事務所の合併によるものが2社とされていますので、合併による交代を除くと107社となっています。

この107社を集計してみると、新たに会計監査人になったのは多い順に以下の様になっていました。

1.太陽有限責任監査法人  12社
2.有限責任あずさ監査法人 9社
3.PwCあらた監査法人     7社
3.有限責任監査法人トーマツ 7社
3.仰星監査法人       7社
3.EY新日本有限責任監査法人 7社
7. 明治アーク監査法人    5社

以下は3社以下が複数存在しています。クライアント数の割合からすれば、あずさ、トーマツ、新日本の獲得数が107社に対して低いですが、大手→大手で会計監査人を交代するケースは少ないのでこのような結果になっているものと考えられます。

一方で、旧会計監査人がどの法人であったかを集計すると、以下のようになっていました。

1.有限責任監査法人トーマツ 42社
2.EY新日本有限責任監査法人 22社
3.有限責任あずさ監査法人  11社

あとは2社以下が複数存在しています。それにしてもトーマツの42社は目をひく結果となっています。交代理由はほとんどが「任期満了」となっていますが、ここまでの社数なので、監査法人側も結構強い意志をもって契約を切りにいったのではないかと推測されます。

新日本の22社は東芝の件が尾をひいているのかと思いましたが、新日本からトーマツ、あずさ、あらたに変更になっているのは8社なので、新日本も無理してまで監査は継続しないというスタンスであったのではないかと推測されます。ちなみに、トーマツから残りの大手3法人に変更になっているのは14社、あずさから他の大手に変更になっているのは5社となっています。

さて、2019年はどのような結果になるのか楽しみです。

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