閉じる
閉じる
閉じる
  1. 18監査事務所が会計士資格を誤表記で有報訂正が必要らしい
  2. 内部統制新基準が2025年3月期より適用に(公開草案)
  3. デューデリジェンス(DD)費用の税務上の取り扱い
  4. テレワークの交通費、所得税の非課税限度額適用の有無は本来の勤務地で判断…
  5. プライム市場上場会社、88.1%が英文招集通知を提供
  6. タクシー、インボイス対応か否かは表示灯での表示を検討?
  7. 副業の事業所得該当判断の金額基準はパブコメ多数で見直し
  8. 総会資料の電子提供制度、発送物の主流はアクセス通知+議案等となりそう
  9. 押印後データ交付の場合、作成データのみの保存は不可(伝帳法)
  10. 四半期開示の議論再開(第1回DWG)
閉じる

出る杭はもっと出ろ!

令和元年会計士試験の合格率は10.7%-女性合格者の割合は増加傾向?

最近あまり気にしていませんでしたが、2019年11月15日に公認会計士試験の合格発表が行われました。願書を出願した人数に対する論文式試験合格者の割合は10.7%で、前年の11.1%よりも若干低下しています。

願書提出者でみると2019年が12,532人で前年よりも790人増加しています。会計士になりたいという人は減少しているのかと思いきや受験者数は約7%の増加となっています。

直近5年程度の合格者数および合格率を確認してみたところ、合格率はおおむね10%~11%、合格者数は1100名~1200名程度で推移しています。願書出願者数は直近5年では微増傾向にあります。

2015年:10,180名
2016年:10,256名
2017年:11,032名
2018年:11,742名
2019年:12,532名

本当にAIで仕事がなくなるかどうかは別として、AIで仕事がなくなるなんて言われている会計士業界の受験者数が微増とはいえ増加傾向を示しているというのは意外でした。もっとも2006年~2011年位までは出願者数は2万人を超えていた(この期間で最多は2010年の25,648名)ことからすると、だからどうしたというレベルの変動といえます。

ただし、さらに遡って調べてみると、昭和60年の公認会計士二次試験の受験者数は3,969名ですので、少子化等の影響を勘案すれば、公認会計士という職業がかなりメジャーになったということかもしれません(当時の合格率が6%程度だったので、受験意欲がわかなかったという可能性もありますが・・・)

ちなみに受験者数が10,000人を超えたのは1994年(平成6年)で、1999年(平成11年)まで10000人代で受験者数は安定的に推移しており、2000年以降受験者数が増加していきました。

公認会計士の試験制度が変わって随分期間がたちましたが、試験制度が変更されたことによって、学生など試験に集中して時間がとれる受験生以外の合格者数がどれくらい増えているのだろうかというのが気になるところです。

「令和元年公認会計士試験の合格発表の概要について」によれば、合格者の職業として「学生」及び「専修学校・各種学校受験生」が921人で構成比68.9%、会社員は83人で6.2%とされています。

結局のところ、「学生」及び「専修学校・各種学校受験生」でなければ、合格が難しいという状況はあまり変わっていないようですが、同じような受験者数で推移していた1994年(平成6年)~2000年(平成12年)よりは「学生」及び「専修学校・各種学校受験生」の割合は減少しているのではないかと思われます。

合格者の平均年齢は25.2歳で、最高年齢は62歳、最低年齢は18歳とのことです。18歳で合格したというのもすごいですが、62歳で試験勉強をされた方のほうがすごいなと個人的には思います。

女性の合格率は23.6%となっています。内閣府の男女共同参画局がまとめたデータによれば1991年~2014年において、合格者に占める女性の割合が20%を超えている年はほとんどなかったようですので、23.6%というのは結構高い数値といえます。ちなみに昨年は20.4%ですので、来年以降の推移に注目です。

関連記事

  1. 大手監査法人から中小法人への会計監査人交代が鮮明

  2. 2013年3月期決算の留意点(その1)

  3. 「税効果会計に関するQ&A」が改正されました-退職給付に関する会…

  4. 連結納税(その8)-Current Taxの記帳方法

  5. 事業譲渡と会社分割の違いは?

  6. SEC登録を廃止しても米国基準を継続使用できるのは・・・




カテゴリー

最近の記事

ブログ統計情報

  • 12,946,924 アクセス
ページ上部へ戻る