2011年も折り返し地点
今日は2011年7月1日です。2011年も半分が終わりました。3月の震災もあり前半は気づけばあっという間に終わってしまったという感じがします。
電力各社の株主総会で脱原発の株主提案はすべて否決されたというニュースを何日か前に見ましたが、当然の結果と言えるのではないかと思います。
核燃料の廃棄コストまで考えると原子力発電のコストはそれほど安くないという話も聞いたことはありますが、少なくとも短期的には低コストで利益が出て配当がもらえるのであれば、継続派が多数を占めることになるのが現実というものではないでしょうか。
特に、福島の場合は電源が喪失していなければここまでの事態になっていなかったかもしれないにもかかわらず、東京電力は倒産せず、それどころか少し前の政府案では10年もたたないうちに黒字化して配当まで実施するというのだから、他の電力会社の株主が原発を止めることに賛成するとは思えません。
ただ、今回株主が脱原発に反対したという事実は明確に記憶しておく必要があると思います。仮に次に福島と同じような事態が生じた場合は、国民の前に所有者たる株主が責任を負うべきですから。
管首相は自然エネルギーに注力すると言っています。だとすれば、地熱発電を推進してみろ!と言いたいところです。ソーラーエネルギーが注目されており、普及が進めが設置コストが下がるとも言われていますが、世界的に見れば結構な生産量になっていると思いますので、それほど劇的にに設置コストが低下するのかは疑問です。
一方で、日本は温泉大国なので、地熱発電は可能性があるように思います。逆に言えば、地熱発電所を作れそうな場所の近くには温泉があり、景観の問題や発電所の設置により温泉が枯渇したらどうするんだというような地元の反対があるのでなかなか進まないということです。
これを解決して地熱発電を進めるくらいのリーダーシップを発揮してもらいたいですね。
いつ辞めるというような問題が中心になるのではなく、何をどのようにいつまでにやるのかという議論を期待しています。
日々成長。