日産自動車の経営者って・・・
日産自動車が全車両の出荷停止を発表したと報道されています。無資格者に検査をさせていたことが発覚し、謝罪会見をしたあとも引き続き無資格者による検査が行われていることが発覚したことが原因のようです。
無資格者が問題発覚後も継続して検査を行っていた「湘南工場は、問題発覚後の9月20日から10月11日までに、無資格の従業員が検査に関わった約3800台を出荷した」(時事ドットコム2017年01月18日)とされていますが、これについては「保安基準に適合しているとして、新たなリコール(回収・無償修理)は実施しないという」と報道されていました。
私は上記をテレビのニュースでみましたが、100万台以上リコーするのであれば、何故3800台くらい追加でリコールしてしまわないのだろうかと感じました。
そして本日、全車両の出荷停止が報道されており、本日の報道では「すでに届け出た約116万台に加え、販売済みの約4千台を新たにリコール(回収・無償修理)する」(朝日新聞デジタル)とされています。この「約4千台を新たにリコール」というのは、新たに発覚した分ではないかと推測されますが、何故、当初新たなリコールを実施しないという結論を下したのだろうかというのが気になります。
無資格者が検査をしていたといっても、元々きちんとした品質で製造が行われており、無資格者であってもそれなりの経験値の作業員が検査を行っていたのであれば、結果的にはそれほど大きな問題はないというのが現実なのだと思いますが、それが現実であるにせよ、この状況で「保安基準に適合している」といっても一般消費者は納得しないというのは外野からみていると想像に難くありません。
日産クラスの会社であれば、このようなことも当然考慮に入っていたはずだとすれば、いずれにしても3800台だから追加のコストも限られているし、無資格者が検査をおこなっていても「保安基準に適合している」のだということを、とりあえずアピールしてみようということだったのかなという気がします。
日本国内だけだとしても全車両の出荷停止となると、期間にもよりますが、それなりに業績に影響がでるのではないかと思います。個人的には検査データを改ざんしていた神戸製鋼の方が問題は深刻だと考えていますが、当初の見込みよりは高くつきそうです。
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