有報で西暦表示採用は500社以上
経営財務3392号のニュースで「有報の西暦表示」が取り上げられていました。
最近随分増えたように感じてはいましたが、同誌の調査によれば、”2018年中に提出された有報の表紙ページを調査したところ、トヨタ自動車や日立製作所、ファーストリテイリングなど、500社以上が西暦表示だった”とのことです。
和暦を用いている会社が西暦表示に変更する場合の手続きについては、「特別な手続き等は不要で、西暦表示に統一したい企業は、任意で西暦に変更できる」とのことです。
3月末決算会社の2018年の有報を「和暦」「西暦」という単語で検索してみると、和暦から西暦に変更した会社として、アドバンテッジリスクマネジメント、ヤマトホールディングス、大王製紙など12社がヒットしました。
表紙に記載されている和暦から西暦に変更した旨の記載事例には以下の様なものがあります。
①株式会社アドバンテッジリスクマネジメント
(注)2017年度より日付の表示を和暦から西暦へ変更しております。
②ヤマトホールディングス株式会社
(注)第153期有価証券報告書より、日付の表示を和暦から西暦に変更しております。
③株式会社ハマキョウレックス
当第4四半期会計期間より、日付の表示を和暦から西暦に変更しております。
④株式会社極楽湯ホールディングス
(注)当事業年度より、日付の表示を和暦から西暦に変更しております。
①~③はその年度の四半期報告書は和暦、有価証券報告書は西暦となっています。④は、1Qの四半期報告書から西暦表示に変更した会社の有価証券報告書の記載となっています。
2018年3月末の変更は思いのほか少なく12社しかヒットしませんでしたが、2018年6月末の1Q報告書で検索してみると163社がヒットしました。今年は元号が改元されることが予定されており、改元されると、平成○年は何年前というのが計算しにくくなるので、これを契機に3月の有価証券報告書から西暦表示に変更する会社も相当数あるのではないかと推測されます。