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EY新日本有限責任監査法人は最近、会計監査人の交代に際し意見を述べることが多いようです

会計監査人が交代になった場合、臨時報告書を提出する必要があり、退任する会計監査人は異動に至った理由や経緯に対する監査報告書等の記載事項について意見を述べることができるとされていますが、今まで退任する会計監査人の意見が記載されることは、ほとんどありませんでした。

しかしながら、最近1か月程度の臨時報告書を確認すると、以下の3社で退任する会計監査人の意見が記載されており、いずれも退任する会計監査人はEY新日本でした。

臨時報告書の記載内容の詳細は下記のとおりですが、竹本容器のケースでは、「当社経理部門所管の取締役及び執行役員が認識を誤って伝えた」となかなか面白い記載がされています。ただ「経理部門所管の取締役」ですので、そんな誤った認識をもっていたのかなというのは甚だ疑問です。
また、何かと話題の大塚家具については、後任の会計監査人として選任しようとしているのが「中国事業についての知見、ノウハウ、人脈も有して」いるとされているものの「準登録事務所名簿への登録を申請中」の監査法人とされています。「監査工数の増大」が予想される会社を監査するだけの人員を確保できるのだろうかという点はやや疑問が残りますが、同法人のHPによれば、監査契約毎に独立している会計士を募ってチームを形成するという方針のようです。

1.アートスパークホールディングス(2019年2月15日提出)

選任:東陽監査法人
退任:EY新日本有限責任監査法人

(5)異動の決定又は異動に至った理由及び経緯
 当社の会計監査人でありますEY新日本有限責任監査法人は、平成31年3月28日開催予定の第7回定時株主総会終結の時をもって任期満了となります。現会計監査人は、監査継続年数が7年(経営統合以前からの通算では15年以上)と長期にわたること、また、近年は監査費用が増加傾向にあること、さらに、今後は海外の子会社が加わったことに伴う監査費用のさらなる上昇が見込まれること等を考慮した結果、監査役会は会計監査人を見直すことにいたしました。
(以下省略)

(6)上記(5)の理由及び経緯に対する監査報告書等の記載事項に係る退任する監査公認会計士等の意見
現監査法人からは以下の回答を得ております。
「(5)異動の決定又は異動に至った理由及び経緯」につきましては、海外の子会社がグループに加わったことにより、今後の監査報酬のさらなる上昇を懸念して会計監査人を変更する旨の説明を受けております。

2.竹本容器(2019年3月6日提出)

選任:仰星監査法人
退任:EY新日本有限責任監査法人

(5)異動の決定又は異動に至った理由及び経緯
当社の会計監査人であるEY新日本有限責任監査法人は、2019年3月26日開催予定の第68期定時株主総会終結の時をもって任期満了となります。監査等委員会は会計監査人としてEY新日本有限責任監査法人を7年にわたり選任してきておりますが、監査継続年数を考慮し新たな視点での監査を期待して、当社グループの会計監査人について複数の監査法人を候補対象者として検討いたしました。
 この結果、監査等委員会が後任の会計監査人として仰星監査法人を選任したのは、会計監査人の変更により新たな視点での監査が期待できることに加え、同法人の当社との利害関係の有無、職業的専門家としての専門能力、職業倫理、内部管理体制について検討を行い、適任であると判断したためであります。
 なお下記(6)のとおり現会計監査人から意見をいただいておりますが、当社経理部門所管の取締役及び執行役員が認識を誤って伝えたものであって、異動の決定の理由は上記のとおりであることを監査等委員から現会計監査人に改めて説明しております。

 

(6)上記(5)の理由及び経緯に対する監査報告書等又は内部統制監査報告書の記載事項に係る退任する監査公認会計士等の意見
 現会計監査人から以下の意見をいただいております。
「(5)異動の決定又は異動に至った理由及び経緯」の背景としましては、監査報酬に関し合意するには至らなかったため、と経理部門所管の取締役及び執行役員から説明を受けております。

3.大塚家具(2019年3月11日提出)

選任:有限責任開花監査法人
退任:EY新日本有限責任監査法人

(5)異動の決定又は異動に至った理由及び経緯
当社の会計監査人であるEY新日本有限責任監査法人は、2019年3月31日開催予定の当社第48回定時株主総会終結の時をもって任期満了となります。現任会計監査人から当社の経営環境の変化に伴う監査工数の増大を理由に契約更新を差し控えたい旨の申出を受けました。これを契機として、当社としても増加した監査工数とこれに対応した監査報酬の増大、現任会計監査人の監査継続年数が長期に及ぶこと等を考慮し、了承いたしました。
 監査等委員会が、有限責任開花監査法人を会計監査人候補者とした理由は、会計監査人としての専門性、独立性、適切性及び監査品質を具備し、当社の事業規模に適した効率的かつ効果的な監査業務の運営が期待できるとともに、今後当社が展開を計画している中国事業についての知見、ノウハウ、人脈も有しており、当社の会計監査人として適任と判断したためであります。
 現在、準登録事務所名簿への登録を申請中であり、3月中には登録完了する予定です。なお、当該会計監査人候補が第48回定時株主総会にて選任決議された後、準登録事務所に登録されなかった場合は、有価証券上場規程第441条の3において上場会社監査事務所等による監査が義務付けられているため、他の登録済み会計監査人を選任する等の対応を検討いたします。

 

(6)上記(5)の理由及び経緯に対する監査報告書等の記載事項に係る退任する監査公認会計士等の意見
現任会計監査人からは、「会社の経営環境の変化に伴う監査工数の増大を理由に任期満了により退任する旨を申し出たものであります。」との意見をいただいております。

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