ウイングアーク1st(株)が2年連続で上場申請を取消
2日前に”IPOはツキも重要-昨年に引き続き再トライのウイングアーク1st株式会社はどうする?”で3月26日に上場を予定していたウイングアーク1st株式会社が、昨年同時期に市場環境を勘案し上場承認後に上場を中止したので、直近の市場環境をうけ今年はどうするのだろうということを取りあげましたが、同社は昨日再度上場申請を取り下げていました。
同社のHPには”株式売出しの中止に関する取締役会決議のお知らせ”として以下のとおり記載されています。
2020年2月20日開催の当社取締役会において、当社普通株式の東京証券取引所への上場に伴う株式売出しについて承認いたしましたが、2020年3月10日開催の当社取締役会において、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大及び原油価格の急落等を受けた最近の株式市場の動向等諸般の事情を総合的に勘案し、当該株式売出しの中止を承認し、それに伴い当社普通株式の東京証券取引所への上場申請を取り下げることを決議いたしましたので、お知らせいたします。
なお、今後の上場手続きの再開につきましては、株式市場の動向等を見極めたうえで、引き続き検討してまいります。
既に東証のHPからIの部等の情報は削除されていますが、営業利益は17年2月期:27.4億円、18年2月期:42.2億円、19年2月48.8億円、20年2月期3Q:46.0億円と順調に推移していました。2年連続で残念な結果となりましたが、業績が順調なだけに会社としては市場環境の悪いタイミングで上場する必要はないという判断のようです。
今後、経済状況が悪化すれば同社の業績も悪化する可能性はあり、再度上場するタイミングが難しくなる可能性もありますが、とはいえ、上場してしまえば、直後の業績等が注目され、様々な維持コストもかかるため、上場を見送るというのは妥当な判断だと思います。
三度目の正直で上場できる日がいつになるのか、次回のトライを見守りたいと思います。