有報のテキストマイニングによるとESGとSDGs関する記載が増加しているそうです
経営財務3475号のニュースに「Pwcアドバイザリー 4年間でESGとSDGsに関する記載が増加」という記事が掲載されていました。
それはそうだろうなという感じで、驚くことではないものの、どれくらい増加しているのかは気になるところです。
PwCアドバイザリーが9月23日に公表した「有価証券報告書から読み解くコーポレートガバナンスの動向ーテキストマイニングによる分析ー」によると「ESG」または「SDGs」の記載割合が2017年の2%から2020年では15%へ増加したとのことです。
上記の調査はは、2017年3月31日以後修了年度から4年連続して有価証券報告書を公表した1,470社を対象にテキストマイニングを実施した結果とされています。
思ったよりも割合が低い感じがしますが、「ESG」や「SDGs」については有価証券報告書ではなく、統合報告書や株主通信、あるいはESGレポートのように、有価証券報告書とは別の枠組みで開示している会社が相当するあることによる影響ではないかと考えられます。
「ESG」または「SDGs」の他で、興味深いのは「ステークホルダー」という単語の記載割合の変化についてです。「ステークホルダー」という単語の記載割合は、2017年の55%から2020年では69%に増加しているとのことです。ステークホルダーという単語を使用していない会社はマイナーになりつつありますので、単語を無理矢理使う必要はないものの、自社の有価証券報告書に「ステークホルダー」が登場するのかについて確認してみるとよいでしょう。