アメックスのスカイトレベラーってどうなんだろう
ここ数日TVCMでも宣伝されていますが、アメックスのスカイトラベラーなるクレジットカードが気になったので少し調べてみました。
このカードの売りは14航空会社のマイルに交換できるポイントが、交換機現無期限で貯められるという点です。しかも100円で1ポイント=1マイルということなので、交換率は航空会社が独自に出しているゴールドカードの交換比率と同等です。
さらに年会費は年間10500円と、航空会社が独自に出しているゴールドカードよりも年会費が低めになっています。例えば、JALカードであれば、年会費は16,800円ですし、ANA VISAゴールドカードであれば14,700円となっています。
上記からするとものすごくよいカードということになりますが、それほど甘くはありません。というのも、マイルを移管するのには別途手数料がかかり、「JAL(年間9,000円/税込、2年目以降自動更新)、ANA(年間5,250円/税込、2年目以降自動更新)」とのことです。この手数料を考慮するとJALで19,500円、ANAで15,250円となるので、年会費のうまみはありません。また、「JAL、ANAへのポイント移行は、年間150,000ポイント(JAL)、80,000ポイント(ANA)まで」に制限されており、特にANAは80,000ポイントと制限が低くなっています。80,000ポイントというと、800万円分相当なので十分という考え方もありますが、無期限にポイントが貯められるという利点を生かして家族分のマイルを何年もかけて貯めようとしても、1年間には8万マイルしか移管できないということになります。
上記で一番気になるのは、JALやANAへのマイル交換をしたい場合に、ポイントの移管を希望する時点から移管手数料が発生するのか、最初から年会費を支払わなければならないかです。ちなみに、航空会社系のゴールドカードの場合、この移管手数料は通常無料とされています。
仮に、ポイントの移行を希望する時点から移管手数料を支払えばよいということであれば、航空会社系のクレジットカードではマイルの有効期間内に特典航空券を入手できるほどのクレジットカードは利用しないものの、クレジットカードでマイルを貯めたいという場合に、特典旅行を獲得できるマイルを貯めるまでこのカードを利用するというのはありかもしれません。ポイント移管後は、ポイント移管の手数料がもったいないので解約するということになるのではないかと思います。
結局のところ、利用頻度が高い航空会社単独のクレジットカードを利用する方がよいように思います。
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