2012年の上場企業におけるMBOは10社-経営財務3099号より
経営財務3099号(2013年1月28日)によると、2012年中の上場企業のMBOは10社だったそうです。2011年は過去最高の21社であったことからすると、ブームも若干落ち着きを見せ始めているという感じです。
2012年にMBOを実施したのは以下の10社です。
・ベンチャーリパブリック(JQ)
・エイブル&パートナーズ(JQ)
・アルク(JQ)
・鐘崎(JQ)
・チャイナ・ボーチー・エンバイロメンタル・ソリューションズ・テクノロジー( 東一)(外国会社)
・ソントン食品工業(東二)
・アテナ工業(JQ)
・アイ・エム・ジェイ(JQ)
・セレブリックス(JQ)
・野田スクリーン(東二)
上記10社がMBOに踏み切った理由としては、「①短期的な業績に左右されない中長期的視野に立った経営の実現,②上場維持コストの増大(株主総会の運営や株主名簿管理人への事務委託に係る費用,有価証券報告書等の継続開示に係る費用,監査報酬,会計基準の厳格化,内部統制報告制度への対応など),の2つをかかげる企業がほとんどであった」とのことです。
特に上場維持コストについては10社中9社が理由に挙げているとのことで、知名度があがって資金調達が不要になれば、上場を廃止したほうがいいのでは?と考えだすということでしょう。
MBOの件数は減少傾向にあり、株価が上昇傾向にあるとMBOも容易ではありませんが、今後IFRSが強制適用ということになれば、再びMBO件数が増加することになるのではないかと思います。
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