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東芝が不適切な会計処理で決算発表を延期

2015年5月8日に東芝が「第三者委員会設置のお知らせ」というリリースを公表しました。

東芝は4月3日に公表した「特別委員会の設置に関するお知らせ」で「一部インフラ関連の工事進行基準に係る会計処理について、調査を必要とする事項が判明した」として特別委員会を設置して事実関係の調査を行っていました。

当初は1カ月程度を目処に調査を行うとのことで、それほど大事にはならないのかなと思っていましたが、結果的に決算発表を延期する事態に発展することとなりました。

今回公表されたリリースによると、現在までの調査において「一部インフラ関連の工事進行基準案件において、工事原価総額が過少に見積もられ、工事損失(工事損失引当金を含みます。)が適時に計上されていない等の事象が判明」しているとのことです。さらに、「工事進行基準案件における工事原価総額の見積りの問題以外にも、更なる調査を必要とする事項が判明しており、これらの事実関係の詳細調査及び発生原因の究明にはなお時間を要する見込み」とされています。

すでに「特別調査委員会によるこれまでの調査の結果によれば、2013 年度以前の過年度決算修正を行う可能性が生じて」いるとのことです。「可能性」という表現が使用されていますが、ほぼ過年度修正が必要となるというレベルなのだと推測されます。

2013年度の利益水準からすると、さすがに赤字転落というようなことはないでしょうが、果たしてどれくらいの金額規模になるのか注目です。

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