閉じる
閉じる
閉じる
  1. 贈与税、暦年課税が廃止の方向で議論
  2. 監査法人大手門会計事務所の会計士1名が登録抹消、法人は解散へ
  3. 東証時価総額上位500社の取締役・執行役の報酬に占める業績連動報酬割合…
  4. 子会社株式の購入手数料-消費税は共通対応でいいそうです
  5. 海外子会社への復旧支援も寄附金に該当せず(新型コロナ)
  6. 顧客紹介に係る謝礼と交際費
  7. 子会社から親会社の配当に対して源泉徴収が不要となる?
  8. 旧経営陣解任の総会への委任状返信に3,000円のクオカードの可否
  9. 同一労働同一賃金-日本郵便事件最高裁判例を確認
  10. 公認会計士のM&A仲介トラブル-会計士・会社双方の請求を認め…
閉じる

出る杭はもっと出ろ!

MAKERS(クリスアンダーソン)を読んで

書店でクリス・アンダーソンの新著「MAKERS」を発見し、「製造業の未来がここにある!」「ベストセラー「フリー」を超える衝撃!」という帯のタイトルから面白そうだったので購入しました。

「フリー」でさんざんビットの世界について書いていた筆者がアトムの世界について何を書くのだろう?という点に興味がありましたが、結論からすれば両者は分断れた事象ではなく「フリー」化しているビットの世界がアトムの世界である製造業のあり方に大きく影響を与えつつあるという内容でした。

デジタル製造技術は規模の経済が働かず、1000個作るのも、1個作るのも単位当たりのコストに違いがないので大量ロット生産なら従来型の生産がいまのところベストであると筆者は述べています。一方で、世の中には数百個単位で作った方がよいものが多数存在し、大量生産の基準を満たせないがために手作り商品しかなく、非常に高額であったニッチ商品が手の届くようになるとしています。そして、「デジタル生産は、これまでのものづくりをひっくり返すものだ」とまで述べています。

同時に、以前であれば製造設備が一般人には解放されておらず、何らかの事業を起こそうとすれば相当なリスクを背負って設備や原材料等を調達しなければならなかったが、現在であればCADで制作したデザインを送れば製造を行ってくれる業者が多数存在し、そうした意味で一個人がメイカーとして活躍しやすい環境が整ってきているとされています。

ボストンコンサルティンググループの試算によると、中国での製造コストは2015年にはアメリカに並ぶそうです。工場のオートメーション化がさらに進めば製品中の人件費の割合がさらに下がることになることから、安い人件費のメリットは縮小し、そのほかの要素(最終消費者との距離や輸送のコスト、柔軟性、品質、信頼性)が重要になってくるとされています。

例として、「キャタピラー社はテキサスでの採掘機の製造を三倍に拡大し、500人の工場労働者を新たに雇用している。テキサス州は顧客にもサプライチェーンにも近いからだ。NCRはATMの製造拠点を中国からジョージア州コロンバスへと移し、より迅速な市場化と者に協調の改善を目指している。さらに、おもちゃ会社のワム・オーでさえ、中国でのフリスビー生産の半分を自動化と効率化の進むアメリカの工場へと戻した。」と述べられています。これは、日本にとっても明るい話題のように思います。

ただし、筆者は中国やその他の低コスト諸国への生産委託がなくなるといっているわけではなく、それが唯一の選択肢ではないし、規模によっては地元に近いところでの生産のほうが望ましい場合があるとしています。また、オートメーション化がさらにすすめば中国などとの生産コストの差はさらに縮小するはずとしています。

結局のところ最後は、顧客ニーズの把握とデザイン力がものをいうということになるのだと思います。なお、顧客ニーズの有無を把握する上で筆者はコミュニティーの活用方法につても述べていてこれも興味深い内容でした。

デザインセンスの有無にかかわらずCADをいじってみたくなるような一冊でした。

日々成長

関連記事

  1. 国民負担が少ない東電処理とは(その2)‐経産省 古賀茂明氏

  2. 「生活保護 3.7兆円が日本を蝕む」-週刊ダイヤモンドより

  3. SSBT OD05 OMNIBUS ACCOUNT-TREATY…

  4. 2013年9月の金融円滑化法利用後倒産が過去最高を記録-帝国デー…

  5. オイルシェールの天然ガス化(その2)

  6. タバコの増税は見送られましたが、禁煙を推進するにはこんな方法もあ…

カテゴリー

最近の記事

ブログ統計情報

  • 10,385,905 アクセス

ページ上部へ戻る