Wordの不思議(その2)-インデントマーカーの不思議
今回はWordのインデントについてです。
Wordは不思議な挙動を示すことがありますが、インデントについても悩ましい挙動を示す部分があります。
Word2013でいえば表示タブの「表示」欄にある「ルーラー」にチェックが入っていると表示されるのが以下の以下のようなインデントマーカーです。
そして上記のインデントマーカにポインタを合わせてみると一番上の5角形から順に、1行目のインデント、ぶらさげインデント、左インデントという名前が表示されています。
インデントマーカーをダブルクリックするると「段落」のダイアログが表示され、上記の名称からこのダイアログで設定可能な値を便宜的にマーカーを動かすことで設定できるのだなと直感的には理解できます。
試しにおよそ2字のところ左インデントのマーカを持って行くと以下のように文章の頭出しが2文字分右にずれるので左インデントが2字に設定されるというのは理解できます。
ここまではよいのですが、次に1行目インデントは2字のままにして、左インデントとぶら下げインデントのマーカを4字のところにもっていってみると上記は以下のように表示されます。
左インデントのマーカーが4字くらいのところにきているにもかかわらず、左インデントマーカーが2字のところにあった時と表示に変化はありません。
こうなると「左インデント」って何なの?となって訳が分からなくなって、マーカーをあれこれいじって、イメージどおりに動かずイライラ・・・となってきます。
では、このマーカーの配置の時にインデントの設定は実際どうなっているのかとダイアログを開いて確認してみると、以下のようになっています。
そうです。左インデントマーカーの位置は4字のはずですが、ダイアログで確認してみると「インデント」の左は2字に設定されています。
一番最初のケースのように左インデントマーカ-の位置と段落ダイアログで表示されるインデント(左)が一致していることもあるわけですが、インデントマーカーの左インデント(一番下の四角)と「段落ダイアログ」のインデント(左)は基本的に別物と考えた方がよさそうです。というよりもインデントマーカーの「左インデント」マーカ-はその存在を無視したほうがよいのではないかと思います。