閉じる
閉じる
閉じる
  1. 書面交付請求の対象範囲が縮減される方向へ
  2. プライム市場上場会社の英文開示実施率が92.1%に上昇
  3. 有償ストックオプションの会計処理が再論点化?
  4. 会計監査人の異動は2年連続で200社超
  5. 女性活躍推進法に基づく男女別賃金格差開示が2022年7月以後終了事業年…
  6. 日本税理士連合会がインボイス制度の導入延期か運用緩和を求める
  7. 光通信株式会社と株式会社光通信
  8. 株式需給緩衝信託の会計処理
  9. 非財務情報開示強化に向けた動向
  10. 監査法人ハイビスカスに対する行政処分等を勧告
閉じる

出る杭はもっと出ろ!

マザーズ上場時の監査報酬相場-法人別の報酬の傾向は?

仕事柄、新規上場会社のIの部を見ると監査報酬の水準が気になります。久々に直近に上場予定日のIの部をみていたら、えらく安い監査報酬の会社が目につきました。

監査報酬は、会社の規模、業務の特殊性、会社の管理状況なんかで必要な時間数も変わってくるので、監査報酬が安いからおかしいというわけではありませんが、2016年にマザーズ市場に上場した会社の監査報酬の相場がどんなものだったのかを確認してみました。

すると以下のような結果となりました。何社か直前期から連結財務諸表を作成している会社がありましたが、連単については、直前期の状態で判断しています。
2016ipo_m

2016年にマザーズ市場に上場した(または上場予定の)会社の直前前期、直前期の監査報酬(非監査報酬を含む)合計がもっとも高額だったのは9月に上場したベイカレントコンサルティングで7360万円(うち非監査報酬分が1560万円)、最も安かったのがこれから上場予定のエイトレッドで680万円(非監査報酬相当額はなし)となっています。

ベイカレントコンサルティングは特に直前期の監査報酬が4800万円(直前々期は1000万円)と大きくなっています。コンサルティング会社の場合、そんなに監査に時間がかかるものなのだろうかと思いましたが、同社のIの部を確認してみると直前々期から直前期にかけて売上大きく増加していたり、IFRSでの参考財務諸表を開示していたり、種類株式を発行していたり、多額ののれんが計上されていたりするので、なんだかんだと時間がかかったということなのでと思われます。しかも、経常利益も22億円と大きくなっているうえ、専門家に対して相応の報酬を支払う事への抵抗感も少ないものと推測されます。

一方で、最安のエイトレッドですが、直前々期が200万円、直前期が480万円となっています。売上は直前期で約8億5千万円と規模は大きくありませんが、経常利益は2億7千万円あるので、規模の割に重要性の基準値を高く設定できるということかなと思いましたが、Iの部を確認してみたところ、この会社の親会社は上場しているソフトクリエイトでしたので、親会社の連結財務諸表監査の一環として従来から同社は監査対象となっていたため報酬が安くすんだということだと思われます。申請期の監査報酬が高くなっていればおそらくそういうことだったということになりそうです。

なお、2期合計で1000万円未満となっているのはこの会社だけでした。

上記を、監査法人別に集計して平均してみると、2年間の報酬合計がもっとも高くなったのはトーマツ(16社)で2,080万円、あずさ(10社)1,892万円、三優(3社)1,810万円、太陽(4社)1,752万円、新日本(18社)1,497万円となっています。

前述のベイカレントコンサルティングはトーマツ、エイトレッドは新日本なので、これらを除外するとトーマツは15社で1,728万円、新日本は17社で1,545万円となります。

それほど大きな差はありませんが、ある程度の社数があるトーマツ、あずさ、新日本でみると、あずさがやや高めで、新日本がやや安めという感じといえます。また、社数は少ないですが、こうしてみると中堅監査法人も別に安くはないように見えます。

会社の状況等によって監査報酬はことなるので平均値にはあまり意味はないともいえますが、申請期の報酬がどうなっていったのかを今後確認してみたいと思います。

関連記事

  1. 新規上場のためのIの部と過年度遡及会計基準との関係

  2. 2019年上半期のIPOは42社見込み

  3. 2017年IPOは96社

  4. 上場直後に一転営業赤字転落を公表したgumi-繰延税金資産の計上…

  5. 2019年IPO会社の監査報酬動向など

  6. 2017年1月~10月のIPO-市場・業種・監査人の傾向は変わら…




カテゴリー

最近の記事

ブログ統計情報

  • 12,071,688 アクセス
ページ上部へ戻る