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出る杭はもっと出ろ!

新型コロナウィルス対策と株主総会ー12月決算会社の事例

2週間くらい前に”新型コロナの影響で株主総会はどうなる”で新型コロナウィルスの感染拡大を受け株主総会の開催方法についてどうなるのかについて記載しましたが、3月に実施予定の12月決算会社の株主総会の事例がある程度でてきたので、数社の対応パターンについて確認しました。

まず、経営財務3449号でも取り上げられていましたが、GMOインターネット(東一・トーマツ)は株主総会の日時を変更し、従来よりも狭い会場に変更し実施する旨を公表しています。ただし、開催日は3月30日と3か月以内の開催である点に変わりはありません。

同社はHPに「新型コロナウイルスの感染予防および拡散防止のため、株主様の安全を第一に考え、株主総会の開催方針を以下のとおりとさせていただきます。」として以下の8点を記載しています。

  1. 例年よりも縮小した規模での開催となります。
  2. お土産およびキッズルームのご用意はございません。
  3. 株主様同士のお席の間隔を広く取るため、十分な席数が確保できない可能性がございます。
  4. ご来場なさらずとも議決権を行使いただけるよう、事前行使を是非ご利用ください。
  5. 当日の模様は、インターネットによるライブ配信でご覧いただけます。
  6. 議場にご来場の株主様におかれましては、マスク着用をお願いいたします。
  7. 当日は、議場受付前にサーモグラフィーにて株主様の体温を計測させていただき、37.5度以上の発熱が確認された場合はご入場の制限等をさせていただきます。
  8. 株主総会に出席する取締役、および運営メンバーは、マスクを着用して対応させていただきます。

経営財務の記事によれば、従来は2000人程度が総会に参加していたとのことです。変更後の会場も、小規模な上場会社の総会であれば広すぎる位の広さはありそうですが、何名分の席が実際に準備されるかについての言及はなされていません。

お土産もなく、当日の模様がネットでライブ配信されるのであれば、大半の株主にとってはそれで十分だと思われますので、あえてリスクを冒して総会に参加しようという株主は少ないのではないかと思われます。

次に大塚ホールディングス(東一・トーマツ)は、HPに「【ご注意】第12期定時株主総会における新型コロナウイルス感染防止への対応について(第2報)」を掲載しています。

大塚ホールディングスでは、「事情ご勘案のうえ、議決権行使については、可能な限り書面(郵送)及びインターネットによる事前行使をご検討ください。」と、明確に総会に来ないようにとは書いてはありませんが、できるだけ総会に参加しないことを推奨する記載がなされています。

また、第2報では、「体温を確認する装置を設置しております。体温の高い株主様には、本会場への入場をお控えいただく場合がございますので、当日のご自身の体温、体調をお確かめのうえ、ご出席をご判断ください。 」とサーモグラフィーの設置が追加されています。GMOインターネットは、「37.5度以上の発熱が確認された場合はご入場の制限等をさせていただきます」に対し、大塚ホールディングスは「本会場への入場をお控えいただく場合がございます」と表現の強弱はありますが、当日の混乱を避けるためには、GMOインターネットのように入場制限等をさせていただくと明確にしておいた方が好ましいのではないかと思います。とはいえ、総会の模様をインターネットでライブ配信するというような対応がない場合、株主の権利を制限することが認められるのかについては問題となりうる可能性は否定できません。そういった意味では、法務省なり政府が総会運用上の方針を明確にしてくれた方がよいと考えられます。

さらに大塚ホールディングスの第2報では、「ご高齢の方、基礎疾患がある方、妊娠されている方におかれましては特段ご留意いただき、ご出席を見合わせることを強くお勧めいたします。」と「強く」が追加されていました。

2月27日に総会が開催されたキューピー株式会社は、新型コロナウィルス対策として看護師を待機させたようです。2月末時点と現在では大分状況も変わっていますが、同社の総会の参加者は2,482名だったとされています。難しいタイミングでの総会開催であったと思いますが、同社はお土産も従来通り提供したようで、ここまでの参加者数となったのは読み通りであったのかが気になります。

12月決算会社では静岡のローランド ディー.ジー.株式会社が、HPの「第39期定時株主総会における新型コロナウイルス感染防止対応について」で「必要時に備えて看護師が会場内で待機いたします。」と看護師を待機させる旨を明らかにしています。ただし、同社の場合は、「会場での感染防止に努めつつ、最小限の運営に徹し、開催する」とし、「株主総会後の役員との懇談会を中止」、「展示コーナー(自社製品・株主優待)を設けません」、「株主総会の議決権行使は、書面またはインターネットによる方法もございますので、そちらのご利用もご検討ください」と総会の参加者数を減少させようと努めています。

3月決算会社の総会が実施される6月の状況は不透明ですが、ある程度の規模以上の会社はサーモグラフィーの手配は早めにおこなっておいた方がよいかもしれません。

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