閉じる
閉じる
閉じる
  1. 18監査事務所が会計士資格を誤表記で有報訂正が必要らしい
  2. 内部統制新基準が2025年3月期より適用に(公開草案)
  3. デューデリジェンス(DD)費用の税務上の取り扱い
  4. テレワークの交通費、所得税の非課税限度額適用の有無は本来の勤務地で判断…
  5. プライム市場上場会社、88.1%が英文招集通知を提供
  6. タクシー、インボイス対応か否かは表示灯での表示を検討?
  7. 副業の事業所得該当判断の金額基準はパブコメ多数で見直し
  8. 総会資料の電子提供制度、発送物の主流はアクセス通知+議案等となりそう
  9. 押印後データ交付の場合、作成データのみの保存は不可(伝帳法)
  10. 四半期開示の議論再開(第1回DWG)
閉じる

出る杭はもっと出ろ!

あずさ監査法人でCPE取得に際し不正が判明したそうです

2020年9月7日にあずさ監査法人は、会計士45人がオンラインのCPE研修を不正に受講していた疑いがある旨を公表しました。

デジタルの記事によれば、「二つの講座に同時にログインして受講したと偽り、単位認定を受けた可能性がある。」とのことのことです。内部告発で発覚したそうで、「20代~40代の45人が1台の端末を使って二つのオンライン講義を同時に受講した可能性があることがわかった。」とされています。

「システムに二重ログインができるようになった2014年から、不正受講を繰り返していた会計士もいるという。あずさは今年5月にシステムを改修し、現在は同時にアクセスできない仕組みに変えた。」とされていることから、上記は監査法人が独自に提供しているオンライン研修での不正であったようです。

コンプライアンスとかIT統制だとかいっている割に、なんだかなという感じがしますが、不正を働いた会計士にはパートナーも含まれているとのことですので、「システムに二重ログインができるようになった」というのは、あえてそうしたのかと疑いたくもなります。

個人的に、不思議なのは、情報管理にシビアな監査法人において、アクセスログなどは監視されていると考えるのが自然だと思いますが、上記のような不正を行っていたとされる会計士はそのように考えなかったのだろうかという点です。職業的な倫理を置いておくとしても、監査人として必要な何かが足りない気がします。

「あずさは会計士たちを減給などの懲戒処分にすることを検討中」とされていますが、会計士協会や監督官庁がどのような処分を下すのか注目です。現在改修済みとされているものの、そのような不正を許すシステムで運用していたといことを踏まえれば、1年間くらい法人内の研修をCPE認定しないというような処分くらいあってもよさそうに感じます。

ほとんどの所属会計士はきちんとやっていたでしょうから、監査法人全体として色々対応にあたらなけばならないであろうことを考慮すると気の毒でもありますが、会計士的な発想でいえば統制環境に不備があった以上、法人として責任を問われるのはやむを得ない面もあるといえそうです。

関連記事

  1. 海外の監査水準の低下-PCAOBの調査結果

  2. 過年度遡及修正と税務の関係

  3. 破産手続きの終了を確認する方法

  4. 計算書類-「会計方針の変更に変更に関する注記」というタイトルは必…

  5. KAM導入の監査基準改訂案が了承されたそうです

  6. 四半期財務諸表に関する会計基準および適用指針の改定




カテゴリー

最近の記事

ブログ統計情報

  • 12,946,917 アクセス
ページ上部へ戻る