IFRS任意適用会社がようやく100社を突破
2016年2月9日にアサヒグループホールディングス(東一)が、2016年2月12日に住友ゴム工業(東一)、ダンロップスポーツ(東一)、アウトソーシング(東一)の3社がIFRSの任意適用を公表しました。
いずれの会社も2016年12月期末からIFRSの任意適用を開始するとのことです。
これにより、ようやくIFRSの任意適用会社が100社を超えて、101社となりました(経営財務調べ)。目標とする300社にはあと200社とまだまだ先が長そうです。
過去の推移を確認してみるとIFRSの任意適用が50社を突破したのが2014年11月、60社突破が2015年2月、そして4月には80社を突破しています。3月決算会社が決算発表等に合わせて任意適用を表明することが多いので、4月~5月の公表が多くなるわけですが、それにしても大きく増加しているという状況ではありません。
2016年もある程度の増加が見込まれるものの、このペースでいくと年末までに150社に届くか否かというレベルではないかと推測されます。
海外で資金調達をしているような場合や買収等により多額ののれんを計上するような会社でなければ、あえてIFRSを適用することの意味はあまりないと思いますので、IFRSが強制適用されない限りは、次第に任意適用社数の伸び率は低下するのではないかと思います。
遅々として任意適用社数が増加しない状況により、IFRSの強制適用の議論が再燃しないことを祈るばかりです。
日々成長