”メッシュ-すべてのビジネスはシェアになる”を読んで
随分前から気にはなっていた本ですが、Amazonの古本で「メッシュ-すべてのビジネスは<シェア>になる(リサ・ガンスキー著)」を購読しました。
シリコンバレーで流行りのビジネスモデルを三冊で表現するとすれば「フリー」、「シェア」、「メッシュ」だそうです。
「シェア」については、原書で読み始めて時間ばかりかかって途中で停滞していますが、「シェア」と「メッシュ」の内容は似ていると思います。(「すべてのビジネスは<シェア>になる」と言っているのだから当たり前か・・・)
「シェア」を完読していないだけに比較が十分にできませんが、「メッシュ」はシェアを可能にするネットワークに力点を置いているのに対して、シェアは、ある物をシェアするという行為に力点が置かれているように感じます。
私の関心が足りないだけかもしれませんが、日本では最近ようやくタイムズなどでカーシェアリングの車が増えてきたかな?という程度に思えますが、この本では様々なビジネスが紹介されています。
例えば、クラッシュパッドという会社は、自分だけのワインを作ってみたいと思っている人たちをターゲットにワイン製造に必要なすべてを提供しているそうです。
ここでいう「すべて」は道具に限らず、醸造に必要なデータや情報といった技術面でのサポートが含まれ、利用者は自分のブランドでそのワインを販売することもできるそうです。
日本でも、都市部の家庭農園は空きがないという話もききますが、一方であまり活躍していない農地も見受けられます。そのような農地を農業指導付きの家庭菜園として開放するのも面白いのではないかと思います。
もう一つスレッドアップについて紹介しておきます。これは、不要な子ども服を交換することをビジネスとしている会社です。
いらなくなった子供服と希望する服をスレッドアップに送付すると、提供した子供服の価値に見合ったものが送付されてくるという仕組みだそうです。
日本でもないことはないと思いますが、口コミで聞くほどではないのでやはりまだまだといったところではないかと思います。国民性なのかもしれませんが、交換というよりは親戚とか知人といった狭いコミュニティー間での譲渡が一般的な感じがします。
今後日本でどれだけ共有型のビジネスが流行っていくのかわかりませんが、人口密度が高い都市はメッシュビジネスが成長していく格好の土壌ということなので、東京や大阪では流行ってもおかしくはありませんが・・・
日々成長