Wordの不思議(その2)-インデントマーカーの不思議
つまり、ルーラーに表示されるインデントマーカーでは「1行目のインデント」と「ぶら下げインデント」の位置でインデントが設定されると考えればよいということになります。(左インデントマーカーは少なくとも「ぶら下げインデント」マーカーと同時に動くようになってはいますが・・・)
例えば1行目のインデントマーカーを4字、ぶら下げインデントマーカーを2字のところにセットすると以下のような表示となります。
なお、この場合に段落ダイアログでインデント左の設定は2字となっています。
逆に、1行目のインデントマーカーを2字、ぶら下げインデントマーカーを4字のところにセットすると以下のような表示となります。
ちなみに、この場合も段落ダイアログでインデント左の設定は2字となっています。
結局のところ、段落ダイアログでインデント左の設定値が意味するところは、その段落でもっとも左側にくる行の設定値ということになるようです。
では、1行目のインデントマーカーを4字、ぶら下げインデントマーカーを2字と設定した場合と1行目のインデントマーカーを2字、ぶら下げインデントマーカーを4字と設定した場合に段落ダイアログ上での違いは何かですが、違いは「最初の行」の設定の違いとして表れます。
1行目のインデントマーカー4字、ぶら下げインデントマーカー2字の場合は、以下のとおり「最初の行」の設定が「字下げ」となり、これを「ぶら下げ」に変更すると1行目のインデントマーカー2字、ぶら下げインデントマーカー4字の設定となります。
というわけで、段落ダイアログの左インデントの設定値は、最初の行が「字下げ」の場合は2行目以降の位置を示し、「ぶら下げ」の場合には1行目の位置を示すということになります。
最後に、ルーラーに表示されている左インデントと呼ばれる四角の使い道ですが、これはこの四角にカーソルをあててドラッグすると、「1行目のインデント」マーカー、「ぶら下げインデント」マーカーが同時に動かせるということ以外に特に使い道はなさそうです。