IFRS適用会社(予定含む)が225社に
2019年8月1日に東京証券取引所から”「会計基準の選択に関する基本的な考え方」の開示内容の分析”が公表されました。
2018年4月期~2019年3月期の東証上場会社合計3,639社(うち3月決算2,343社)の決算短信に記載された「会計基準の選択に関する基本的な考え方」を分析対象としたものとされています。
上記によると、2019年6月末時点でIFRS適用会社(予定を含む)は225社となっており、内訳はIFRS適用済会社198社、IFRS適用決定会社16社、IFRS適用予定会社11社となっています。
2018年6月末と比較すると全体で21社増と、2016年6月末~2018年6月末まで毎年30社超のペースで増加してきたことと比較すると2019年6月末の増加数は少なくなっています。
IFRS適用会社(予定まで含む)の時価総額は東証上場会社の時価総額605兆円に対して220兆円と36%(前年比3%増)を占める規模となっており、JPX日経インデックス400(397社)に占める割合は44%(前年比4%増)と半分に近い水準になっています。
IFRS適用会社数の伸びが落ちてきているのか、2019年6月末までの直近1年間はたまたま少なかったのかは、1年だけの状況ではなんとも言えないものの、JPX日経インデックス400の銘柄で約半分がIFRS適用会社という状況になってきていることを考えると、傾向としては新規適用社数は減少していくのではないかと思われます。
IFRS適用会社300社が当初の目標であったと記憶していますが、このペースでいけば、あと3~4年で当初の目標に到達する計算となります。
IFRS適用を検討する前に、時価総額が小さな東証一部上場会社は、市場再編後に上の市場にの超えれるのか否かの方が気になって仕方が無いと思われます。